【新日本・G1】オカダがタマにまさかの敗戦で連勝ストップ コブとの最終戦は勝利が絶対条件に

タマ・トンガ(右)の攻撃に悶絶のオカダ(新日本プロレス提供)

新日本プロレス14日山形大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、オカダ・カズチカ(33)がタマ・トンガ(39)に敗れまさかの今シリーズ初黒星を喫した。

開幕から破竹の7連勝で史上3人目の全勝優勝が現実味を帯びていたレインメーカーに、落とし穴が待っていた。旋回式ツームストーンパイルドライバーからのレインメーカーをかわされたオカダは、ガンスタンとの切り返し合戦からのレインメーカーも阻止されブラディサンデーを浴びてしまう。

ならばと必勝パターンの開脚式ツームストーンパイルドライバーを狙うが、待っていたのはカウンターのガンスタン。これは何とかカウント2で返したものの、最後はDSD(ダブルアーム式パイルドライバー)で沈められてしまった。

2020年の1月東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座を失って以降は、思うような結果を残せてこなかった。今春の「NEW JAPAN CUP」では屈辱の1回戦敗退に終わり、6月大阪城ホール大会でも鷹木信悟とのIWGP世界ヘビー級王者決定戦に敗北。最高峰王座から遠ざかっていた。

復活を期して臨んだ今大会では初戦(9月19日、大阪)で棚橋弘至を破り「レインメーカー、オカダ・カズチカが帰ってきたぜ」と宣言すると、かつての圧倒的な強さが復活。無敗街道を突き進んできたが、ついにタマに止められてしまった。試合後はノーコメントで会場をあとにした。

同じく開幕から無敗を守ってきたジェフ・コブはこの日もEVILを破り8連勝を飾ったため、ここに来てついに勝ち点2の差をつけられてしまった。とはいえ最終公式戦(20日、日本武道館)での直接対決を残しており、勝てば逆転で優勝決定戦(21日、日本武道館)進出が決定する。9月4日メットライフドーム大会で敗れた怪物とのリベンジマッチ。引き分けも許されない必勝の十字架を背負い、オカダが日本武道館決戦に向かう。

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