沖縄のコロナ感染、14日は33人 6人死亡 前週比2日連続の増(10月15日朝)

 沖縄県は14日、新型コロナウイルスに感染した6人の死亡と、新たに10歳未満から70代の計33人が感染したと発表した。家庭内でのクラスター(感染者集団)1例が確認された。新規感染者数は前週の同じ曜日と比較して2日連続で増加した。糸数公医療技監は「緊急事態宣言解除から2週間が経過し、さまざまな活動で感染が広がることが考えられる」と話し、感染防止の協力を呼び掛けた。 亡くなった6人のうちうるま市の70~80代の男女4人、沖縄市の70代女性1人は別の疾患で入院中、7月下旬以降に感染して8月中旬に死亡した。うるま市の50代男性は7月下旬に陽性判明後、入院先の病院で死亡した。コロナ関連の死者は累計356人となった。

 宮古島市の新規陽性者は1週間以上ゼロを維持しており、療養者もゼロとなっている。ただ、宮古島市議選の投開票が24日に控えているほか、衆院選が実質的な選挙戦に突入するなど、県内全域で人流の活発化が予想される。糸数技監はかつて離島の選挙でクラスターが起きたことを踏まえ「飲食の場ではなるべくマスクを外さず、共用物はしっかり消毒し、換気を徹底してほしい」と述べた。

 県は同日、第6波に備え那覇市内で軽症者用の宿泊療養施設150室の運用を開始した。県内では8カ所目となる。

 米軍関係の新規感染は計4人で、内訳は嘉手納基地3人、キャンプ・フォスターが1人だった。【関連ニュース】
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