ハブ捕り名人がカジマヤー「健康も歳もあやかって」八重瀬の嘉数さん

 【八重瀬】八重瀬町宜次区では宜次公民館隣の宜次農村公園広場で11年ぶりとなるカジマヤー祝いが10日、新垣安弘町長を招待して開かれた。地域住民から数え97歳カジマヤーの祝福を受けたのは嘉数幸(さいわい)さん。
 嘉数義昭区長の開会宣言に続き、嘉数幸宣老人会会長の祝辞、新垣町長の祝辞が終わると、直ちに、自らあいさつをすべくマイクの前に出てきた幸さんの積極的な行動を見て、司会者が「このように何事にも積極的に行動するのが長生きの秘訣(ひけつ)ですかね、このような積極的行動力を見習いましょう」と結んだ。
 あいさつに立った幸さんは「私はどこも痛いところが無く健康に過ごしています。幸せです。みなさん身体も歳もあやかってください」とハッキリと大きな声であいさつした。ハブ捕り名人として地域で有名な幸さん、家にはハブを漬け込んだハブ酒があって時々味見しているとのこと。
 司会者から「長生きの秘訣で一番おいしい食べ物は何ですか」の質問に「豚の足肉にニガナを入れて食べたら長生きします」と好きな料理を紹介し、さらに「ニガナをすり鉢ですって食べると長生きします」と“自説”を披露した。
 幸さんの親戚がこの日のために用意したオープンカーに乗り込んで子どもたちにお菓子を配った。先導車が祝いの曲を流して、オープンカーを長男の和久さんが運転して集落内を巡回した。 
 (喜屋武幸弘通信員)

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