筆者が6年間愛用する石油ストーブ『コロナ SL-66H』をレビュー! おすすめポイントや事故防止対策も紹介

どうも、洗濯機はやっぱり縦型がいいと思うカノカン⁺です。秋到来により、肌寒い日も増えてきました。暖房器具は様々ありますが、筆者がおすすめしたいのは、自宅でもキャンプでも活躍してくれる石油ストーブです。今回はそんな石油ストーブのおすすめのポイントや注意事項と共に、筆者が6年間愛用している石油ストーブ『コロナ SL-66H』をご紹介したいと思います。

秋冬キャンプに石油ストーブを導入してみよう

近年は寒い時期にキャンプを楽しむ方も増えていて、秋冬キャンプに石油ストーブを持ち込むのも定番になりつつあります。

筆者は虫が苦手なため、初キャンプは真冬でしたが、石油ストーブのおかげで暖かく快適に過ごすことができました。

日常的に石油ストーブを使用しない方はキャンプに持ち込むのは少しハードルが上がってしまうかもしれませんが、 使い方や注意事項をしっかり把握していれば、安全かつ快適に使用することができます。

快適さゆえに一度使うと手放せなくなる方も多いとか!

石油ストーブのおすすめポイント

エアコン暖房だと乾燥が気になることはありませんか?

石油ストーブは、燃焼と共に水蒸気を発生させるため、エアコン暖房と比べると湿度が下がりにくい特徴があります。湿度を保つことで、お肌の乾燥やウィルス感染(風邪やインフルエンザ等)を防ぐ効果が期待できます。

それ以外にも、天板にヤカンを置いて加湿したり、煮込み料理を作ったりお餅を焼いたりと、プラスで楽しめる要素もたくさんあり、自宅でもキャンプでも活躍できるおすすめの暖房器具です。

対流型石油ストーブ『コロナ SL-66H』基本情報

筆者撮影

ここからは筆者が6年程愛用している石油ストーブ『コロナ SL-66H』をご紹介したいと思います。

SLシリーズの初代「SL-1」は50年以上前に誕生し、それから多くの改善を重ねて今の形になり、グッドデザイン賞を受賞するほど。

デザイン性もさることながら暖房性能も抜群で、冬場に室内で使うと暑すぎる位まで室温が上昇し、筆者は半袖になれる程です。

*現行型の型番は『コロナ SL-6621』になりますが、基本的構造は変わりません。

スペック

  • サイズ:598×460×460
  • 重量:11.2kg
  • 燃料:灯油
  • タンク容量:7l
  • 燃焼継続時間:約11時間
  • 暖房めやす:木造17畳まで コンクリート23畳まで

対流型石油ストーブ『コロナ SL-66H』レビュー

筆者撮影

対流型石油ストーブ『コロナ SL-66H』は、どこか懐かしい昔ながらのレトロなデザインが特徴的です。

どんなお部屋やキャンプサイトでも相性が良さそうですね。

筆者撮影

石油ストーブの醍醐味は、やはり天板部分でしょうか。

ヤカンを置いて加湿したり煮込み料理をしたり、お酒が入る時間になればおつまみを温めたりと、様々な使い方ができます。

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筆者が思う『コロナ SL-66H』の一番の特徴は、「とにかく暖房能力が高い」ことです。

対流型で空気を循環してくれるため、木造は17畳、コンクリートなら23畳までの空間を効率よく暖めることができ、真冬でも半袖になれる程に部屋全体をポカポカにしてくれます。

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点火装置付きで、本体後ろに「単一形2個」をセットすればライターなしで点火できます。

もちろん電池切れの場合はライターで点火することも可能です。

筆者撮影

「給油計」と「給油口」です。

「給油口」の蓋には分厚いゴムパッキンがあるので多少の揺れで漏れることはありません。キャンプに行くときは、予め灯油を満タンにしてから持ち運ぶこともできます。

筆者撮影

「耐震自動発火装置」が付いていて、地震等で転倒した場合、自動的に消火されるようになっているので、もしもの時でも安心です。

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基本的な機能、安全性能はバッチリ備えてあるので、初めて石油ストーブを使用する方でも扱いやすく、安心して使用できるのでおすすめです。

『コロナ SL-66H』の点火・炎の調整・消火方法

ここからは、『コロナ SL-66H』の点火・炎の調整・消火方法をご紹介します。

点火方法

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まずは給油します。

初めて使用する場合は、しん(芯)に灯油が十分にしみこむまで、給油後は20分程待ちましょう。

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こちらの給油ポンプは、電池不要で灯油の出し入れが自在にできるレバー付きなので、扱いやすくておすすめです。

自宅使用の場合はこんなのもあると持ち運びに便利ですね。

筆者撮影

レバーを下げて「耐震自動消火装置」をセットします。

ここがセットされていないと点火することはできません。

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「しん調節つまみ」を右に回します。

「カチカチ」と音がして重いのは「耐震自動消火装置」がセットされている証です。

そのまま止まるまで回します。

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「しん調節つまみ」の上にある点火とびらを開き、「燃焼筒つまみ」が見えるのを確認します。

ストーブを移動させると「燃焼筒つまみ」も真裏に移動してしまうことがあるので気を付けましょう。

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オレンジ色の「点火レバー」を押し下げると点火します。

点火した状態で「点火レバー」を下げ続けると、すすや、黒煙が発生するので注意が必要です。

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点火後は「燃焼筒つまみ」を左右に2~3回動かして正しくセットされているか確認し、とびらを閉めたら無事点火完了です。

難しい操作はないので、慣れるまでは一つ一つ確認しながら点火しましょう。

炎の調整方法

ここでいう炎の調整とは、火力調整ではなく、正しい炎の状態に調整することをいいます。

のぞき窓で炎の状態を確認しながら調節します。

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しん調節つまみを右にまわすと「しんが上がり」炎が大きくなり、左にまわすと「しんが下がり」炎が小さくなります。

しんの上がり過ぎも下がり過ぎも、すすや一酸化炭素が発生する原因になるので気を付けましょう。

正しい炎の状態は「炎の長さが1~3cm」です。火力調節したい場合はこの範囲内でやるようにしましょう。

また、標高の高い所では、空気が薄く不完全燃焼になりやすいため、必ず最大火力で使用します。

点火後は15分位で火力が安定するので調節します。その後は、燃焼中にときどき「のぞき窓」から炎の状態を確認しましょう。

消火方法

筆者撮影

「しん調節つまみ」を左に止まるまでゆっくりまわすと、数分で自然消火します。

実際に使用した感想

筆者撮影

ここからは、筆者が実際に『コロナ SL-66H』を6年間使用していて感じたことを詳しくご紹介していこうと思います。

筆者がコロナストーブ『コロナ SL-66H』を6年間使用して一番に感じたことは「とにかく暖かい」です。

例えば外気温が約2℃の時に、ノルディスク19.6で使用した際、幕内は20℃近くまで上昇しました。

比較的大きな幕でも十分に暖めることができる暖房能力があります

筆者撮影

少し肌寒いくらいであれば、タープ下でテーブルに横付けして置いても、周りの空気を暖めてくれます。

天板に料理鍋も置けるので、寒い日でも料理は冷めずに堪能できて一石二鳥です。

筆者撮影

気になるのは、大きさと重量と燃費ですよね。

他の石油ストーブと比較すると、『コロナ SL-66H』の方がかなり大きめに感じます。

元々このサイズのストーブは持ち運ぶことを想定していないと思いますが、燃料が空の状態で11.2kgあり、満タンの場合18kg近くにまでなるので、キャンプ等に持ち運ぶ場合は多少苦労するかもしれません

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燃費に関しては、筆者が冬場に自宅で使用した場合、夕方~夜だけの使用で2~3日に一度燃料補給する感覚です。

それらを踏まえて、筆者はもう一つ小型の石油ストーブを所有し、時期や気温によって使い分けるようにしています。

ちなみにコロナストーブは、一回り小さなSL-51シリーズも販売されています。火力は落ちますが、大きさや重量が気になる方はこちらを検討してみるのもいいですね。

メリットとデメリット

実際に使用して感じた、メリットとデメリットを簡単にまとめてみました。

メリット

  • レトロでオシャレなデザイン
  • 暖房能力が高い
  • 扱いが簡単(点火装置、耐震自動消火装置等)
  • 災害時でも使用できる

デメリット

  • 気温によっては暑すぎる
  • 燃費が悪い
  • 大きさ・重さがあるため持ち運びが大変

暖房能力が高いだけに、どうしても大きさと重量と燃費が目立ってしまいがちですが、自宅だけの使用であれば、大きさと重量はあまり問題にならないですし、最近ではスノーピークのグランベルクやオガワのヒュッテレーベンなど大型のテントも注目を浴びているので、広い空間を暖めることができる『コロナ SL-66シリーズ』の活躍の場はまだまだあると思います。

事故防止対策

石油ストーブを使う上で注意したいのが一酸化炭素中毒や火事です。

ここからは、筆者が実際に行っている対策をご紹介したいと思います。

一酸化炭素チェッカーを常備する

筆者撮影

自宅でもキャンプでも、石油ストーブを使う時は必ず一酸化炭素チェッカーを使用しています。

筆者は念の為、違うメーカーの物を2個常備しています。

こまめに換気をする

大型サイズのテントならベンチレーション(換気口)があると思うので、常に開けましょう。

1時間に1回は入口を全開にして換気します。

ストーブガードを使う

筆者撮影

燃えそうな物はストーブの周りには置かないのが基本です。

走りまわるお子さんがいる場合はストーブガードは必須ですが、燃焼物をガードする役割もあるので導入することをおすすめします。

筆者はストーブガードをしていてもダウンジャケットに穴を空けた経験がありますので、気を付けたいところです。

就寝時は必ず消す

寝ている時は何が起こるかわかりません。

万が一があるので、就寝時は必ず消すようにしています。

以上のことに気を付けていれば、事故が起こる可能性は限りなく低いと思います。是非参考にしてみて下さい。

秋冬キャンプは石油ストーブを導入してポカポカ快適に過ごそう!

石油ストーブは、扱い方や注意事項をしっかりと守れば秋冬キャンプの強い味方になります。

キャンプ以外にも自宅やお庭キャンプ、屋上などでも使用できるので、寒い時期の外遊びに導入してみるのもいいですね。

今回ご紹介した『コロナSH-66シリーズ』は、暖房能力が高くおすすめですよ!

今年の秋冬は、石油ストーブでテント内もご自宅も、身体の芯からポカポカ暖かく過ごしてみませんか?

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