2022年STCC暫定カレンダーを発表。5月中旬リング・クヌットストープで開幕、1戦減の全5戦開催へ

 10月9~10日にリング・クヌットストープで2021年最終戦を終えたばかりのSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権は、10月13日付けで早くも2022年シーズンの暫定カレンダーを発表。北欧の長い冬を経て2022年5月にふたたびクヌットストープで再開されるシリーズは、10月のマントープパークまで続く全5戦、合計15ヒートで争われ、引き続きTCR規定の採用が確認されている。

「ロバート・ダールグレンが3度目の王者となり、ミカエラ-アーリン・コチュリンスキーが彼女自身のキャリアハイとなるランキング2位を得た最終戦を経て、1週間も経たないうちにこうして2022年シーズンの強力なカレンダーを公開できることをうれしく思う。このカレンダーは、スウェーデン全土の伝統的なサーキットが適切にミックスされているからね」と語ったのは、STCCシリーズのCEOを務めるミュッケ・ベルン。

 2021年も新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で、その他のシリーズと同様に幾度ものカレンダー改訂を強いられたSTCCだが、最終的に計画の4戦から6戦までイベント数を取り戻してシーズンを終えている。

 続く2022年は5月13~14日にリング・クヌットストープで開幕戦を迎えたのち、7月29~30日にシェレフテオのドライブセンター・アリーナで第2戦を開催。続いて8月19~20日にはカールスクーガ郊外のゲラーローゼン・アリーナに移動しての第3戦となる。

 そして9月3~4日にはスウェーデンが誇る元F1トラック、アンダーストープでの第4戦を経て、9月30日~10月1日の最終戦マントープパークでグランドフィナーレを迎える。

 全6戦を開催した2021年カレンダーからは、シーズン開幕戦のホストだったユンビヘッド・パークが消滅した形だが、2022年シーズンのドライバーとチームに関する最初のエントリー状況は、もう間もなく発表される予定だ。

最終戦の直接対決で、見事キャリアハイのランキング2位を獲得したミカエラ-アーリン・コチュリンスキー
カールスクーガ郊外のゲラーローゼン・アリーナは第3戦での開催に

■引き続きTCR規定を採用も、「“電化”のトピックを中心に、今後の展開についてTCRと対話を続けていく」

「すべての要素が指し示しているように、2022年のグリッドには少なくとも今季と同じかそれ以上のスタート台数があることを見込んでいる」と続けたベルンCEO。

「パンデミックは我々だけでなく世界中の人々、誰にとっても厳しいものだったが、今は将来に向け非常にポジティブに目を向けているし、多くのエキサイティングなプランが進行中だよ」

 またSTCCは、チャンピオンシップの「長期戦略」の一環としてTCR規定の採用継続を確認し、批准以降6年目を迎える2022年以降も引き続き同規定を採択する。

「TCRレギュレーションは世界中で成功しているコンセプトであり、2025年まで長期的な協力関係を構築する契約も結んでいる。今後も、我々にとって非常に重要な“電化”のトピックを中心に、シリーズの展開について引き続きTCRと緊密な対話を続けていくつもりだ」

 前述のとおり、STCCことTCRスカンジナビア・シリーズの2021年はドライバーズランキングでワン・ツーを決めたPWRレーシングが、クプラ・ディーラー・チームとしてチームタイトルを奪還。オリバー・セーデルシュトレーム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/レストラップ・レーシング)がジュニア王者を、マティアス・アンダーソン(リンク&コー03 TCR/MA:GP)がプライベートドライバー・タイトルを手にしている。

7月29~30日にシェレフテオのドライブセンター・アリーナで第2戦を開催
9月30日~10月1日の最終戦マントープパークでグランドフィナーレを迎える

■STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権 2022年暫定カレンダー

Round Date Event

Rd.1 5月13~14日 クヌットストープ

Rd.2 7月29~30日 シェレフテオ

Rd.3 8月19~20日 カールスクーガ

Rd.4 9月3~4日 アンダーストープ

Rd.5 9月30日~10月1日 マントープパーク

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