木梨憲武が伝授! オーディションで大切なことは「自分の思いを、発表する場所で届けられるか」

テレビ東京系で10月24日から「~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」(日曜午後9:00)がスタート。MCを務めるとんねるずの木梨憲武と、同局の池谷実悠アナウンサーがリモート会見に出席し、番組の見どころや意気込みを語った。

同番組は、伝説のオーディション番組「ASAYAN」の系譜を受け継ぎ、Z世代の若者から未来のスターを発掘するオーディションドキュメンタリー番組。同局では初MCとなる木梨が、これからの日本のエンターテインメント界に羽ばたいていく未来のスターを見届ける。

番組で行われるオーディションは三つ。目玉となるのは、EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSなどが所属をするLDH JAPANが仕掛ける史上最大のオーディション「iCON Z ~Dreams For Children~」だ。総合プロデューサーにはEXILE HIRO、男性部門をEXILE AKIRA、EXILE SHOKICHI、女性部門を登坂広臣が担当。同局とLDH JAPANがタッグを組み未来のアーティスト誕生の瞬間を追う。

また、同局の22年4月クールの深夜ドラマ主題歌の担当を懸けて開催する史上空前のオーディション「TikTok弾き語りシンガー ドラマ主題歌オーディション」では、弾き語りシンガーの逸材を見つけ出し、さらに「人生で一度くらいドラマの主役をやってみたい人オーディション」も開催。22年スタートの深夜ドラマの主演オーディションを開催し、見事主役の座を射止めれば、有名俳優との共演が実現する。

木梨は「LDH、EXILE HIROさん会長さんからご指名を受けまして。そして、たくさんのオーディション番組がある中、結構見てるので。実はオジサン、気持ちをどんどんやられていくタイプなので。『うわー、この子頑張れ』とか。そういう番組をまた新しくスタートすると聞いて、ご指名受けて、楽しみです。その子たちを間近で見守れるというか、横で見られる喜びがいっぱいでした。本当に」と、オファーを受けた時の率直な心境を明かした。

また、初収録を終えて「早くも何万人の審査が始まっていて、その中からの選抜の方たちのオーディションだと聞いて。ダンスとボーカルとか、小学生、中学生、若い子のあまりのレベルに驚いています」と感心しつつ、「池谷アナに『オーディションに行ったことがある?』って聞いたら、あるそうで。テレビ東京のアナウンサーになる前、大学生時代に欅坂46のオーディションを受けていたと。今、ここにいるっていうことは、残念ながら…(笑)。それが、今度オーディション番組をやる方に回った」と池谷アナの意外な過去を紹介。

今回のMCを務めるに当たって、その池谷アナは「同じZ世代の方々が人生を懸けてこの番組にいらっしゃっているので、自分も明日から頑張ろうと思えるような勇気をもらえましたし、昔の自分を見ているような気持ちにもなりました(笑)」とコメント。

そして、「池谷アナがなぜ欅坂のオーディションを落ちたかというと、全力で踊りすぎたからみたいです(笑)。でも、張り切って頑張ったんだもんね」と木梨はフォローしつつ、「われわれオジサンたちも、若い子を見ていると参加したくなるんだけど、まるっきり年代が違うんでね、残念です」とうなだれて見せた。

そんな木梨の印象について、池谷アナは「本当に、小学生の時からずっとテレビで見ていた人だったので『本当にいるんだ。CGじゃない』って(笑)。レジェンドすぎて。実際に会ってみると、こんなに目を合わせてくれる方っていらっしゃらなかったんですよ(笑)」と話すと、木梨は「急に好きになっちゃった(笑)。いいタイミングでツッコんでいただいたり、止めていただけるんで、助かってます」と互いにコンビネーションの良さも感じさせた。

オーディション番組に関しては、木梨は「私たち、とんねるずになる前。42年前に、このテレビ東京さんの『所ジョージのドバドバ大爆弾』(1979〜81年)という、オーディション番組で、東京タワー下の東京12チャンネルにオーディションに行ってることを思い出したり。その後、日本テレビのオーディション番組に行ったり。あの時代を今日、撮影している時に思い出しました」と振り返った。

続けて、オーディション番組の良さは「自分たちをアピールする最大の発表会ができる場所で、それは落ちること、途中まで勝ち抜いていくことも含めて」としつつ、「素人時代に『再チャレンジして頑張るぞ』とかっていうのが、それこそ18~20歳の頃に味わってますんで。番組中にこの番組でもう一度、表現をしたいと言ったら、プロデューサーたちに断られた(笑)。残念です!」と冗談を交えて述べた。

加えて「歌手なんかも、ミッツ(ミッツ・マングローブ)とか、マツコ(マツコ・デラックス)とかとやらせてもらったり。どうやって歌の中で表現出したらみんなまで届くのかっていうが、それを北島三郎さんに聞きに行って『木梨、Aメロは優しく入れよ。サビまでためろよ』ということを演歌の歌手、フォークの方、ロックの人とか、まず宇崎竜童さんに聞いて『強く歌うな』とか言われたり。同じようなことが、まだこの年代でも続いているんで。もう皆さんたちがアピールしてくれるから、そういうのを見られてうれしいです」とオーディション参加者と自身の活動を重ねて、期待を寄せた。

夢をかなえるための秘けつを問われると「最終的にあいさつだけできれば(笑)。あ、ごめんなさい、そういう答えじゃなくてですね? そして、どんだけ自分の思いを、その自分を発表する場所で届けられるか。もしかしたら落ちた人も、違う人たちがみんな見ているんで、『うわあ、あの子、こういうふうにしたら』って(手を差し伸べる人も現れる)チャンスがたくさん広がる。素人参加番組にわれわれも出た時に、ここでは落ちるけど、違う人から評価されて『これ出てみれば』とか言ってもらってという、人のつながりでいろんな番組に出させてもらったこともありますから。この番組の審査だけではなく、その思いを伝えに行くというのは、どなたかが見ているという意識を持った方が面白いかもしれないですよ」と自身の経験をもとにアドバイスした。

最後に「いよいよ始まります『Dreamer Z』。これからアーティストとして、ミュージシャンとして、パフォーマーとして、いろんなジャンルのオーディション番組が始まります。ここはチャンスの場所でもありますんで、皆さん、いよいよ表現したい人は動いた方がいい。それをみんなで見守っていただく。自分も楽しみにしております。その初回からの現場にいられることを非常に喜んでおります。見守りながら、自分も楽しみながら、違う場所で自分の表現の場所も一からやり直すつもりで、勉強しながら頑張っていきたいと思います。オジサンですがオジサン代表として、若い世代を見守りたいと思っていますんで、よろしくお願いいたします」とメッセージを送っている。

なお、番組公式SNSも始動。番組では見られない候補者達の本当の素顔や最新情報、木梨からのコメントなどを随時更新予定だ。

また、「Dreamer Z」の関連番組として、10月11日から「Dreamer 乙(ドリーマーおつ)」(月曜深夜0:30)も放送。LDH JAPAN史上最大規模のオーディション「iCON Z」の応援番組で、MCを務めるのはGENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー・小森隼と、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー陣。自分たちがオーディションを受けていた若い頃の貴重映像を見て当時の裏話や思い出トークをしながら、オーディションを経てきたからこその目線で、オーディションのポイントや自分たちの時と比較しての思いなどを語る。「Dreamer 乙」の放送内で収まりきらなかった未公開VTRや、地上波放送では話せないスペシャルな裏話は「Dreamer 乙 Paravi版」として、地上波放送終了直後からParaviで独占配信する。

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