宇宙へ行った90歳の「スター・トレック」カーク船長はWWE殿堂者だった

俳優のウィリアム・シャトナー(ロイター)

人気SFシリーズ「スター・トレック」でジェームズ・T・カーク船長を演じた俳優ウィリアム・シャトナーが90歳で宇宙旅行を経験し、世界中で話題を呼んでいる。

海外メディアによれば、「アマゾン」の創業者ジェフ・ベソス氏の「ブルーオリジン」社が打ち上げた宇宙船に4人で搭乗し、約10分間の飛行を体験して無事に帰還。これで宇宙飛行の最高齢記録を塗り替えたという。そんなシャトナーが、世界最大のプロレス団体「WWE」と関係が深いことはあまり知られていない。

WWEは公式ツイッターに「おめでとうございます。シャトナー氏は宇宙へ行った最初のWWE殿堂者になりました」と投稿したように、シャトナーは昨年、JBLやnWo、新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーらとともにWWE殿堂入りを果たした。

シャトナーのWWE登場は意外と古く、DXやストーンコールドが大活躍した超過激な「アティテュード」路線に突入する前の、1995年初めのこと。WWEの公式サイトによると、看板番組「ロウ」で〝南部の帝王〟ジェリー・ローラーのコーナーに出演し、ローラーをモンキーフリップで投げ飛ばした。翌週のロウでも〝ヒットマン〟ブレット・ハートのセコンドにも就いた。

2007年には因縁のローラーが殿堂入りした際に、式典にインダクターとして登場。10年2月には「スペシャル・ゲスト・ホスト」として貫禄たっぷりに番組を仕切り、WWEユニバース(ファン)を楽しませた。近年ではWWEネットワークの配信番組でもナレーターを務めている。

カーク船長と言えば、若い世代にはリメークの映画版「スター・トレック」で同役を演じた米人気俳優クリス・パインの印象が強いだろうが、WWEユニバースにとってはシャトナー以外になく、もちろんシャトナーの「長寿と繁栄を」を願っている。

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