衆院選(19日公示、31日投開票)で新潟6区からの立候補を表明していた元参院議員の風間直樹氏(54)は15日、上越市内で記者会見を開き、不出馬を表明した。ぎりぎりまで政党からの出馬を模索したが、時間切れとなった格好だ。
風間氏は不出馬の理由について、「(所属)政党などを有権者に示すことを約束していたが、現時点で十分な環境が整わなかった」と説明。14日まで東京都内で新党などとの接触を図ったが、政策面で調整が不調に終わり、不出馬を決断せざるを得なかった。
風間氏の不出馬により衆院選新潟6区は、自由民主党前職の高鳥修一氏(61)と立憲民主党新人の梅谷守氏(47)との一騎打ちとなる公算が大きくなった。風間氏は両候補のいずれかを支持するか、との問いに対し「私が国益のために実現したい政策と、与野党の政策に共通項がない」として、どちらの候補者にもくみしない方針を示した。
「忸怩たる思い」 次期衆院選に意欲
今後については、引き続き新潟6区での政治活動を続け、次回衆院選への立候補を目指す。風間氏は会見終了後、「選挙があれば、出たいと思うものだ。これほど忸怩(じくじ)たる思いの記者会見は初めて」と胸中を語った。
高鳥氏、梅谷氏コメント
風間氏の不出馬を受け、高鳥氏は「厳しい状況に変わりはない。保守の議席を守るため、気を引き締め頑張りたい」と述べた。梅谷氏は「不出馬でも驚きはない。チーム一丸となって、とことん頑張り抜くだけだ」とコメントした。