沖縄県のコロナ独自措置、前倒し解除の可否は来週判断 玉城知事、感染増に警戒感

 沖縄県の玉城デニー知事は15日、県庁で定例会見を開き、13~14日の新型コロナウイルスの新規感染者数は2日連続で前週より上回っていることを受け、「これ以上、自粛が続いて苦しい場面を繰り返さないための協力を(県民に)呼び掛けたい」などと警戒を強めた。療養者数や入院者数は減少しており、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)は改善されているものの新規陽性者数は下げ止まっている状況だ。

 新型コロナ対策として今月末までの期限で実施する県独自措置の前倒し解除の可否については、来週の感染状況を踏まえて判断するとの考えを示した。18日の県疫学統計・解析委員会で状況を分析し、専門家会議と経済対策関係団体会議を開催して意見聴取をする。21日にも開く県対策本部会議で前倒し解除の可否を判断する見通しだ。

 玉城知事は「前倒し解除をするためだけの判断ではない。期間いっぱいはやっていきたいという声もあるかもしれないし、十分にリバウンドを抑えられているというような判断もあるかもしれない。しっかりと状況を見極めていきたい」と述べた。

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