【持ち物リスト】初めてのファミリーキャンプに必要な道具は?初心者でもこれだけあればOK!

初めてファミリーキャンプをする時、道具は何を持っていけばいいのか。筆者がキャンプデビューした際には、ネットなどを見ながら手探りで準備を進めた。しかし、「これも買っておけばよかった」「これはいらなかった」なんて失敗もあった。そこで、今回は初めてファミリーキャンプをやる際に必要最低限なもの紹介しつつ、注意しておきたいこと、買っておけばよかったもの、買って後悔したものなどを、自分の経験を踏まえてまとめていきたいと思う。

初めてのファミリーキャンプで必要なものは?初心者必見の持ち物リストを紹介

キャンプ場にはいい意味でなにもない。「夜ってこんなに暗いんだ」とか、街に住んでいるとそんな当たり前のことも忘れてしまい、キャンプ場でビックリする。

考えてみれば、なんもない平地(キャンプ場)に、リビングやキッチン、寝室を作って快適に過ごしたいとなるとそれなりの道具が必要になる。

筆者が実際に経験してみて、最低限「初めてのファミリーキャンプに必要」と感じた道具は以下の通りだ。

【初めてのファミリーキャンプの持ち物リスト】

  • テント
  • 寝具(寝袋・マット)
  • チェアとテーブル
  • 調理グッズ一式
  • 照明器具

並べてみると意外に少なく、「たったこれだけでキャンプができるのか」と感じるかもしれない。

しかし、それぞれの道具を選ぶ時には大切なポイントもあるので、選ぶ時の基準や、自分が始めた時に感じた点等を紹介していく。

【持ち物リスト その1】テント

テントには、一人用のテントから大人数で使えてリビングがあるものまで、色々なタイプがある。

テントを選ぶ際には、家族の人数やどのように使いたいか最適な種類が変わってくる。

ちなみに我が家は家族4人と犬一匹のため、コールマンの『タフスクリーン2ルームハウスLDX+』という、リビングと寝室がついている大きめのテントを購入した。

筆者撮影

▼コールマン『タフスクリーン2ルームハウス+』のレビュー記事はこちら!

我が家のテントのように前室があるタイプの場合は、タープがなくても快適に過ごしやすい。しかし、前室がないタイプのテントを選ぶのであれば、日差しや雨を避けて居住空間を作るために、タープも用意するのがおすすめだ。

また、テントの購入時にはペグとペグハンマーに注意してほしい。

たいていのテントには、テントと地面を固定するペグと、ペグを打ち込む用のペグハンマーが付属している。しかし、付属しているペグとペグハンマーの多くはプラスチック製で、強度に不安があるケースが多い。

著者撮影 右がテントに付属しているプラスチック製のペグ

ペグの強度が足りないと、「ペグを打ち込もうとしたら折れてしまった」「ペグハンマーの力が弱くてペグが全然刺さらない」なんてこともありうる。

ペグとペグハンマーは安価でも強度が高いものがあるので、別途購入をおすすめする。

【持ち物リスト その2】寝具(寝袋・マット)

テント泊をするのであれば、寝袋とマットも必需品である。

いくらテント内とはいえ、ほぼ屋外で寝るので、夜は思ったよりもずっと冷える。そのため、寝具は必ず必要だ。

寝袋は形状の種類もあるが、形状は好みで選んでOK。形状よりも、「適応温度」に注目してほしい。

適応温度とは、その寝袋が「どのくらいの気温であれば快適に使用できるか」を示すものだ。メーカーによっては「快適温度」「適正温度」などとも呼ばれる。

初心者であれば、適応温度5~10度の3シーズンシュラフを選ぶといい。3シーズンシュラフであれば、その名の通り春・夏・秋の3シーズン使える。

ただ、冬にキャンプをやる場合や寒がりの人の場合には、もう少し低い温度に対応しているものを選ぶのがおすすめである。

著者撮影 筆者愛用中のコールマンのエクストリームウェザー

テント内にシートを敷き、寝袋があっても、やはり地面の感触をダイレクトに感じると寝心地は悪い。快適に眠るためにも、寝袋のほかにマットかコットを準備しておいたほうがいい。

マットは、コンパクトでありながら価格がお手頃なものが多い。ただ、強度や耐久性をより重視したいのであれば、コットを選ぶといいだろう。

我が家ははじめはエアベッドを使っていたが、今はDODのコットを使っている。

著者撮影

【持ち物リスト その3】チェアとテーブル

チェアは一人一脚。テーブルは食事用のテーブルと、できれば調理用のテーブルも別に用意するのが望ましい。

デイキャンプであれば、ピクニックみたいにレジャーシートのようなものを敷いて、地べたに座って過ごすこともできる。

しかし、一晩過ごすとなると、キャンプ場の地面は砂利や土のところが多く座り心地が悪い上に、なによりも背もたれがない状況で過ごすのは結構しんどい。

筆者撮影

また、初キャンプの時は、とにかく「物を置く場所がない!」と感じるはず。実際、筆者も初めての時は、調味料等、色々と持ってきた細かいものを置く場所まで考えが回らず、不便な思いをした。

今は快適に過ごすために、テーブルとは別にピクニックで使うようなグランドシートを持っていき、置き場のないものはグランドシートへ置くようにしている。

キャンプの持ち物を準備する際には、「料理はどこでやろう」「調味料やクーラーボックス、ティシュはどこに置こう」等、少しだけイメトレをして準備をするといい。

【持ち物リスト その4】調理グッズ一式

キャンプの醍醐味といえば、焚き火とおいしいごはんである。調理グッズ一式も用意しよう。

最低限用意したほうがいいのは「焚き火台」「お皿やカトラリー」「クーラーボックスと保冷剤」の3つだけ。あとはどんな料理がしたいかによって、クッカーやスキレットなど、必要な調理グッズを増やしていけばいい。

また、「いきなり泊まりのキャンプちょっとハードルが高いかも…」と感じているのであれば、まずは調理グッズだけ揃えて、デイキャンプから始めるのも一つの手。

調理グッズであれば、キャンプ以外の使い道もあるし、ひとつひとつの値段もテントのように高くはない。キャンプ場によっては、レンタルなどもある。

ここからは、必要な調理グッズについてひとつずつ解説していく。

・焚き火台

焚き火台は、薪を入れれば焚き火を楽しめ、炭を入れて網を載せればバーベキューを楽しめる。

網は毎回洗うのが面倒なので、100円ショップで売っているバーベキュー用の網を使い捨てするのがおすすめ。なお、100円ショップには炭用のトングも売っているのであわせて購入しておこう。

・お皿やカトラリー

著者撮影

紙皿や紙コップ、割り箸を使ってもいいが、これらは風が強いとすぐに飛んでしまう。そこで、ステンレス製のお皿やカトラリーがあると便利。

最近は100円ショップにもステンレス製のお皿が売っているので、まずは100円ショップで購入するのがいいと思う。

我が家はお皿もカトラリーも、ずっと100円ショップで買ったものを使っている。

著者撮影

・クーラーボックスと保冷剤

個人的に、クーラーボックスは、折りたたみ式のソフトタイプのものがおすすめ。ハードタイプのしっかりしたクーラーボックスでもいいが、ハードタイプは収納や積載に結構スペースをとる。

スペースに余裕があればハードタイプでもいいが、コンパクトに収めたいのであれば、折りたたみできるクーラーボックスを選ぼう。

著者撮影

保冷剤は100円ショップのものなどでもよいが、筆者はロゴスの保冷剤が気に入っている。

・カセットコンロもあると便利

著者撮影

コーヒーを飲んだりしたい人は、カセットコンロがあると便利。お湯を沸かしたり、お鍋を食べたり、カセットコンロは色々なシーンで使える。

カセットコンロを持っていくのであれば、お鍋やフライパンなど他に必要なものも持っていくのを忘れずに。

【持ち物リスト その5】照明器具

キャンプ場の夜は暗い。月明りや焚き火の灯りだけで過ごすのは難しいので、照明器具も必需品だ。

灯りがなければ料理もできないし、リビングでもくつろげない。照明器具を忘れたらシャレにならないので、しっかり準備しておこう。

ファミリーキャンプであれば、最低でも「ランタン」「ヘッドライト」の2つを用意しよう。

・ランタン

ランタンは、キッチンで作業する時やリビングで過ごす時に使う。しっかりと明かりが確保できるようなランタンを用意しよう。

個人的には、蛍光灯のような灯りのものよりも、暖色系の灯りのランタンがおすすめ。暖色系の灯りは、雰囲気がとてもいい。

多くのランタンにはテント等にぶら下げるためのフックがついているので、ランタンをかけておくためのランタンハンガーもあると便利だ。

ちなみに、ランタンハンガーは、そんなに高くない値段で購入できる。

著者撮影

ガスやオイルを燃料とするランタンは扱いも手間がかかるので、初めはLEDがいいと思う。筆者はまだLEDのランタンしか持っていない(いつかは買いたいな)。

・ヘッドライト

トイレに行くときに使えるようなヘッドライトがあると便利だ。

ランタンを持ち歩いてもいいが、ヘッドライトはちょっと作業をするときに手元を照らすのにも使えて、使い勝手がいい。

著者撮影

高級なヘッドライトではなく、100円ショップで売っているもので十分。家族分用意するのがベストだ。

・寝室で使える小型ランタンもあると便利

我が家は普段豆電球をつけて寝ているので、「寝室にも小さいライトがあればよかった」と感じた。

なくても過ごせるものの、あると寝室で寝支度を整えるときなどにも便利なので、必要に応じて準備しよう。

ファミリーキャンプの持ち物を揃える際には注意点も!キャンプ道具の購入時に気を付けたいこと

我が家は初キャンプに行く前から色々なものを購入した。しかし、実は今ではキャンプに持って行っていないものや買い直したもの等も結構ある。

我が家の失敗談から、キャンプ道具の購入時に気をつけたいことを紹介していく。

大きなギアは積載量を考えて購入すること

自分は初キャンプに向けて道具を購入する際、なんの考えもなしにテント・チェア・テーブル・寝袋等、必要だと思うものを次々と購入した。

車の積載量のことを全く考えていなかった結果、車に積むのにものすごく苦労した。

我が家は家族4人と犬1匹。車はワンボックスほど大きくはないが、決してそんなに小さい車ではない。

それでも、テント・寝袋・チェア・テーブル、これだけでもかなりパンパンに。そこにクーラーボックス・ランタン・食器・家族全員の着替え・その他諸々を持っていくとなると、もうトランクはいっぱいいっぱいになる。

著者撮影(キャンプ3回目くらいの時の我が家のトランク)

ギアを購入する際は車の積載量のことを考えながら、できるだけコンパクトに収納できるものを購入するのが大切だ。

コンパクトになる道具はやや値段が高い傾向があるが、後から買い直すほうが出費が大きい。

初めは有名メーカーを選んで買うようにすること

同じようなキャンプギアでも、持ち物リストにある道具は、コールマン・スノーピーク・ロゴス・DODなど有名なキャンプメーカーを選んで購入するほうがいい。

我が家も安さに惹かれ、メーカーにこだわらず購入した道具があったが、結局は買い直したものもある。

もちろん、マイナーなメーカーでもすばらしい商品はたくさんある。ただ、道具の良し悪しを見抜く目が養われていないうちは、有名メーカーを選んでおいたほうが失敗が少ない。

口コミなども参考に、実際にアウトドアショップを巡ってみるのもとても楽しい。

持ち物リストの道具だけであればOK!ファミリーキャンプは思ったより気軽に楽しめる

Snapmart

我が家が初めてキャンプに行ってからちょうど一年。そこからドハマりし、この一年間で12泊した。デイキャンプまで含めると、月に2~3回はキャンプに行っている。

キャンプは家族で楽しめる最高のレジャーだと思う。家族皆で協力して、家(テント)を建て、料理を作り、皆で語らい、自然の中で遊んだり寝たり。そういった非日常を経験することで、子どもたちの自立性や協調性も育まれ、家族仲も深まる……と自分は思っている。

今年、長女は中学生になった。部活も始まり、以前のように一緒にキャンプに行ける時間が取れなくなってきた。もう少し早くキャンプに出会っていればと後悔している。

もし小さいお子さんがいて、キャンプに少しでも興味があるのであれば、まずは一度ファミリーキャンプをやってみてほしいと思う。きっと、大人にとっても子供にとっても楽しい時間になる。

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