【新日本・G1】“最速敗退”オーカーンに重大事実発覚「き、貴様!…いいことに気づくではないか」

一足先にG1後を見つめるオーカーン(東スポWeb)

新日本プロレスの「G1クライマックス」を終えたグレート―O―カーンの独占インタビューに世界最速で成功した。Aブロック最終公式戦(18日、横浜武道館)で対戦予定だった内藤哲也が負傷欠場となったため、オーカーンは出場20選手の中で誰よりも早く全公式戦を終了。初出場のG1で4勝5敗だった余が何を思い、どんな未来を見据えるのか、心して聞くがよい――。

――初出場のG1は4勝5敗という結果に…

オーカーン(以下・余) 待て。貴様、なに普通にインタビューを始めようとしておる。余へのG1中の侮辱記事は許しておらんぞ! 異世界に転生させてやる! せめて女神にチート能力もらえるように祈っておけ!

――無礼をお許しください。必ずや今後の記事で挽回いたします。G1はいかがでしたか

余 ふむ。しかし優勝決定戦(21日、日本武道館)で勝たねば、リーグ戦全勝も意味がない。優勝と準優勝では天と地の違いがあるからの。

――いや、後半の5連敗で敗退が決定してます

余 5連敗? …内容的には優勢だったと思うし、どこぞの記者のように愚民どもも手のひら返しさせてやったじゃろ。勝って一面に載るのは当たり前、負けて一面に載ってこそ一流というものじゃ。G1前に目標は「負けること」と言ったが、その目標も達成できたわけじゃな。

――達成しすぎて負け越しては本末転倒だ

余 余を、中央を無礼(なめ)るなよ。能ある鷹は爪を隠す。引き出しの多さを見せつけることを優先したまで。ゆえに余の試合と出会えてアンタの人生、面白くなっただろ? まぁ、貴様じゃ分からないか、この領域(レベル)の話は。

――無礼をお許しください。G1の総括を

余 最近はEVILのせいで新日本がつまらんとか騒いでる愚民もおるようじゃが、EVILの戦い自体は否定せぬ。ここは戦いのワンダーランドじゃから、いろいろな戦い方があってよい。アグネスデジタル並みのオールラウンダーとして、余一人でいろいろ戦い方を見せてやったが、ザック(セイバーJr.)、飯伏(幸太)とのヒリついた試合は、新日本にまだストロングスタイルが生きていると知らしめてやったと自負しておる。

――2試合とも負けているが…

余 ザックとの試合ではほんの一瞬のスキが生じてしまっただけで、飯伏との試合ではタックルにラッキーなニーが入っただけじゃ。それ以外は余が支配していたのだから、ほぼほぼ余が勝ったようなものじゃろ。最終的に…勝てばよかろうなのだァァァァッ!

――…。ところで内藤欠場は残念だったのでは

余 うむ。本来であれば横浜でオッズ1番人気のヤツを処して余が1番人気になる予定だったからな。勝敗に関しても大丈夫でしょ、だって彼弱いもん。

――代わりに小島聡とのシングル戦が組まれた

余 大丈夫、僕、最強だから。ヤツも老いたとはいえIWGP・3冠同時戴冠を果たした男。ヤツとの試合でも内容で、他のG1公式戦を食ってやろうと考えておる。貴様にも贖罪のチャンスを与えよう。余の勝利を公式戦以上に大々的に報じるのじゃ!

――もちろんでございます。一方でBブロックでは帝国の盟友ジェフ・コブが絶好調だ

余 帝国入りを果たしたこと、そして余とタッグを組んでいたおかげで新日本の戦いに慣れたことで力が解放された。特筆すべきは最後までスープレックスのパワーが落ちないところじゃろうな。

――全勝優勝も見えている

余 コブもIWGP世界ヘビー級王者になったら、ぜひ余とやりたいと約束してくれておる。その約束を果たしたいという思いが原動力になっておるはずじゃ。来年の1月4日東京ドームでコブがベルトを取る。そしてその翌日のドームのメインで余とコブが戦うのが帝国による支配計画じゃ。大型ヘビー級アマレス猛者決戦………テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ。

――本当だったら内藤にも負けて3勝6敗だったと思うが、僥倖の4勝5敗から来年のG1には王者として参戦すると。思い返せば鷹木信悟も昨年は4勝5敗でした

余 き、き、貴様! …なかなかいいことに気づくではないか。そうじゃ、データ的には来年は余が王者として参戦することが決まっているようなもの。以降は毎年全勝優勝を果たすことも確定事項じゃ。余がG1を支配するその前に! ひれ伏せっ愚民ども!

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