斎藤工×井浦新、ミニシアターへの思い&世界の秀作映画4作品の魅力を語る!

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WOWOWシネマでは10月18日~21日に「特集:ミニシアターに愛をこめて」(18日午後10:30、19日深夜0:00、20日午後10:45、21日午後11:00)の第3弾を放送する。

同番組は、映画を愛する俳優たちが中心となって、コロナ禍に苦しむミニシアターを応援しようと立ち上がったプロジェクト「ミニシアターパーク」の中心人物の1人でもある斎藤工が、全国のミニシアターにエールを送る特集番組。第3弾では、「ユア・マイ・サンシャイン」(2005年)、「ポネット」(1996年)、「落下の王国」(06年)「仕立て屋の恋」(89年)と、かつてミニシアターで映画ファンが熱狂した、世界の秀作4作品を特集する。さらに、映画の前後には、案内役の斎藤とゲストの井浦新が、それぞれの作品の見どころのほか、公開当時のミニシアターの様子や自身の近況を語り尽くす。

井浦は、斎藤と同じく「ミニシアターパーク」の中心人物の1人で、プロジェクトは井浦から斎藤への1本の電話がきっかけでスタートしたことから、斎藤は「この番組は井浦さんと向いている方向が一緒ではないかと思うので、ご出演いただけて非常にありがたいです」とうれしそう。ミニシアターの現状について、井浦は映画館の経営状況を心配しながらも自身は以前よりも映画館に足を運ぶようになったという。「映画館の昼の回に来る人って少ないだろうなと思っていましたが、実際映画館に行くと、半分くらい席が埋まっていたりします。ものすごいうれしくなるよね」と喜び、斎藤も「お客さん同士の会話がなくても仲間のような感じがしますよね」とミニシアターならではの魅力を紹介した。

今回取り上げる4作品それぞれの解説や、印象的なシーンを語り合った2人。まず、韓国で大ヒットを記録した話題のラブストーリー「ユア・マイ・サンシャイン」について、井浦は「もし、その当時この映画に出合っていたら、いろんなものの見え方が変化していただろうと思った。特にファン・ジョンミンさんが最高。若い頃の彼を知らなかったが、近年の彼はどの作品でも姿を見るし、出演作もバラエティーに富んでいて、すてきな俳優だと思う」と称賛。斎藤も「韓国で話題となった実話を基にしたストーリー。後に大スターとなるチョン・ドヨンとファン・ジョンミンのキャリアのターニングポイントとなった作品だと思う。韓国ドラマとはまた違った“奥行き”や“厳しさ”の描き方は日本映画への脅威になったと言えるくらい衝撃を与えた作品」とインパクトの強さを訴えた。

加えて、韓国の映画作りについても言及。映画「空気人形」(09年)でペ・ドゥナと共演した井浦は、撮影現場で彼女から「韓国では大切なシーンを撮る時に1週間かけることもある」と聞き、当時は2週間で作品を撮りきることもあったという、日本映画との時間と予算のかけ方の違いを感じたそう。井浦は「時間と予算をかける撮影は映画業界を発展させることにつながるのかも」と話し、斎藤も「まさに最近の韓国映画がそれを表していますよね」と続けた。

19日放送の「ポネット」では子役の話になり、井浦が「4、5歳の子役たちのセリフがそれぞれの本物の子どもたちの言葉として聞こえてくる」と舌を巻くと、「監督は約半年くらい子役との準備期間を設けたようで、おそらく子どもたちから出てきた言葉をセリフに生かしているのではないかと思う」と斎藤は推測した。

また、「落下の王国」について、「どのカットも隙がなく、デザイン的で、セリフがないシーンでも見入ってしまう」(井浦)、「衣装デザインが石岡瑛子さんで、衣装が世界遺産にも負けないくらいすごくシンボリック」(斎藤)と、それぞれ映像美に触れた。ここで、同年に製作され井浦も出演した、若松孝ニ監督の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」が話題に上がり、2人は大盛り上がり。

そして「仕立て屋の恋」関して、井浦は「これほどまでにシリアスでアート性もある、なんていい映画なんだと思った。印象的に赤が使われていて、血の使い方の妙が素晴らしい」とその構成に感心すると、斎藤は「ちょっと特殊な狂気みたいなものを感じながら、でもなぜか美しいラブストーリーという側面も持っている不思議な映画。すごく面白い構図のカットがたくさんあるので注目してみてほしい」と呼び掛けた。

なお、放送に入りきらなかった未公開トークは、WOWOWオンデマンドで10月17日(日曜深夜0:00)から配信。ミニシアターへの熱い思いを持つ盟友ともいえる2人の思いが詰まった内容となっている。