トレンドは「まるごと鍋」キャベツまるごと…“食材を使い切る”お得な人気レシピ

これから気温がぐんと下がり、いよいよやってくるお鍋の季節。「例年とは違った豪華なお鍋を作りたい」という人もいるかもしれませんね。

2021年のトレンド鍋は“まるごと鍋”だそうで、今回みんテレ取材班は料理研究家 の諏訪 美希子さんに“キャベツをまるごと使った鍋”のレシピをうかがいました!

また、記事の最後にはこれから安くなりそうな食材もお伝えしているので、お鍋の具材選びでお悩みの人は必見ですよ~。

食材をすべて使い切り、食品ロスに配慮したSDGsな「まるごと鍋」

グルメ情報サイト「ぐるなび」は、2021年のトレンド鍋を“まるごと鍋”に決定しました。

ぐるなび大学の小崎俊幸さんによると「食材を丸ごと使い切り、端材でだしを取るなど食品ロスやサステナビリティに配慮している」という点が注目のポイントだそう。

今回、SASARUでもレシピが人気の料理家スワンさんから教えていただいた“まるごとキャベツ鍋”も、野菜のゴミが出ない「SDGs」を実現した鍋なんですよ。

キャベツを余すことなく使う“まるごとキャベツ鍋”レシピ

使用する材料は、下記の通りです。

<材料・4人分>
・キャベツ 1玉
・にんじん 4分の1個
・玉ねぎ 4分の1個
・トマト缶 1個
・ベーコン 2枚
・ひき肉 250g
・パン粉 大さじ2
・卵 1個

主役は小ぶりのキャベツで、今回はちょうど安値で安定していた胆振・空知の品を使いました。

芯以外は全部使う!野菜の皮には豊富な栄養も

まずは芯の周りに包丁を入れ、中をくり抜いていきます。このくり抜いたキャベツの中身は、後から使うことになるため捨てないように。

本当に硬い芯の部分は使いませんが、できるだけごみを出さないことが大切ですよ。

一通り芯の周りをくり抜き終わったら、ここに具材を詰め込むためにスプーンなどで穴を広げます。

キャベツの穴には、まずベーコンを2枚敷くように入れます。その後は、中に詰め込むためのひき肉や卵、パン粉などでロールキャベツのような具材を作ります。

このとき、みじん切りの生玉ねぎとみじん切りにしたにんじんも入れますが、ごみを少なくするために、にんじんは皮ごと使うのがポイント。

スワンさんによると「野菜は皮に栄養が詰まっているので、綺麗に汚れを落とせば使える」そうですよ。

次は鍋にキャベツを投入しますが、その前に先ほどくり抜いたキャベツの中身を鍋の底に敷きます。鍋の底に敷くことで、肉と鍋がくっ付かずに済みます。

ここまで完了したら、あとはお肉が触れる面を下にして、まるごとキャベツを鍋にドンと乗せてください。

バターに水、コンソメスープの素やトマト缶を加え塩コショウで味付けした後は、フタをして30分間煮込みます。

なんだかすごい見た目ですよね~!

豪快な「まるごとキャベツ鍋」の完成

30分後に鍋のフタを開けると、豪快な「まるごとキャベツ鍋」の完成です。

キャベツが大きくてフタが閉まらなくても、火にかけるうちに縮むので問題ありません。また、アクを取る手間もないので調理が楽チンです。

柔らかなキャベツとジューシーなお肉の組み合わせは、家庭的でどこか懐かしいお味でした。

残ったスープにはご飯を入れリゾットにすれば、キャベツを余すことなく本当にすべてまるごと味わえますよ~。

どんな食材が値上がりする?お鍋の具材選びで考えたい“食材の高騰事情”

今回はキャベツのまるごと鍋を紹介しましたが、「どんな具材を鍋に使えば安く済むのか知りたい」という人もいるかもしれません。

北海市場 鮮魚部部長 斉藤 亮彦さんによると「秋シャケは若干高い値段で販売がスタートしたが、10月に入り値段が9月と比べ2~3割ほど安くなっているとのこと。

野菜に関しては、白菜が一時期かなり値上がりしていましたが、今では4分の1の値段まで下がっています。

一方、お肉は牛・豚ともに輸入品を中心に高騰が続きそうな予感。鳥インフルエンザの影響で高値だった鶏肉は、国産品に限り価格が落ち着きそうです。

これからお鍋のメニューを考える人は、食材の値動きも気にしてみると節約にもなっておすすめです!

*みんテレ10月11日OAのものです

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