あす石垣島フラフェスティバル 15団体が参加 「フラを身近に」

 【石垣】「石垣島フラフェスティバル2021」(主催・同実行委員会、共催・石垣市、琉球新報社など)が17日、石垣市川平の石垣シーサイドホテルで開かれる。県内外から15チームが参加し、それぞれのフラを披露する。2018年に始まり、徐々に広がりをみせるフラフェスティバル。イベントに向けて取り組む、市内の2チームを取材した。

新栄町婦人会 育てた花をレイに
 
 本番4日前の13日、2度目の参加となる新栄町婦人会のメンバーたちは市内の花壇で花を摘んでいた。育てた花を首にかける花輪のレイにするためだ。摘み終えた花は3時間ほどでチーム13人分のレイとなった。

 これまで地域の婦人会で競う花壇コンクールで、最優秀賞に輝いてきた新栄町婦人会だが、自分たちで育てた花をレイにするのは今回が初めて。代表の西玉得みどりさん(61)は「育てた花でレイを作ると思いがこもる。メンバーで一緒に作業したり練習したりすることが楽しい」と笑顔で話す。

 チームは数年前に婦人芸能大会で披露したことをきっかけにフラを楽しむようになった。「フラと言えば新栄町」(西玉得さん)と今ではすっかり地域に根付いているという。

メケアロハプメハナ フラの広がり実感
 
 メケアロハプメハナは、「踊るあなたが主役です」を合言葉に、幼児から90代までがフラを楽しむサークルだ。今回はそのうち若い女性を中心としたチームでフェスティバルに参加する。

 指導する代表の内間知恵子さん(68)は、フェスティバルの影響で、だんだんと市民の間にフラが浸透していると感じている。理由の一つが、フェスティバルを見てサークルへの参加を決めたメンバーの存在だ。

 大阪府出身の柏原麻那美さん(33)もその一人。元々、大阪でフラを楽しんでいたが、3年前に石垣島に移住し、19年のフェスティバルを見たことでサークルへの参加を決めた。「大阪では街中のイベントのステージ上で踊ることが多かったが、石垣では海の近くで踊れるのでハワイの雰囲気を感じられる」と今ではすっかり南国の風を楽しんでいる。

 内間さんは「地元の方々にフラを身近に感じてもらいたい」と話し、八重山の人たちに親しみを持ってもらえるよう願っている。

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