韓国紙「日本製品の本質は偽物...欧米名品のコピー」「貿易戦争なか冷徹な消費が必要」

韓国紙が日本製品を不買するある記者の心情について伝えている。

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韓国左派系紙の京郷新聞は15日、キム・ジュン経済編集者の寄稿文『私が日本製品を購入しない理由』を掲載した。

キム編集者は、「2年前から私は日本製品を一切購入していない」とし、「大多数の韓国国民がそうであったようにその頃にあった日本の輸出規制が不当であると判断したからである」と述べている。

輸出規制以前は「日本製品を頻繁に購入し愛用していた」というキム編集者は、「ユニクロのパンツにTシャツ、アシックススニーカーを楽しんで履いた」とし、数年前に購入したセイコーダイバーウォッチを含め身に付けたすべてのものが日本製ブランドである時もあったという。しかし、「そんな私に安倍内閣の輸出規制は、《脱日本》の覚せい剤になった」と伝えている。

キム編集者は、「振り返ってみると、私たちは、日本製(帝国主義)の植民地時代を経たあとも、別の《日本製の植民地時代》に閉じ込められていた」とし、「1970〜1990年代の日本の産業技術力は信じられないほど強かった」と回想する。

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キム編集者は、「幼い頃、私たちの家や友達の家には、象(印)の炊飯器、ナショナルのヘアドライヤー、ソニーのウォークマン、キヤノンのカメラのような日本の工業製品が一つ、二つずつは必ずあった」とし、「当時、アイワの大型カセットレコーダーが我が家に入ってきたが、音質があまりに良かった」と述べ、同レコーダーの頭出し機能に「人がどのようにすればこのような物を作ることができるのか」と驚いたと述べている。

キム編集者は、当時大人たちが「日本製の物はうんちでも(性能が)良い」と極端な褒め方をしていたのを聞いた心が傷ついたというが、「国産を使用したくても適当な代替品がなかった」とし、当時日本はソフトパワーでもアジア最強であり、長渕剛が韓国でも大きなファン層を築いていたことや、村上春樹や塩野七生の本が「必読書のように考えられた」と回想している。

しかし、「日本製コンプレックスから脱した時期は、2010年前後ぐらいだったようだ」「韓国経済が先進国と肩を並べるほどのレベルに成長して、購買力も日本を追いつこうといた時期であった」とキム編集者は述べている。

キム編集者は日本製品について、「厳密に言えば日本製の本質は《偽物》である」とし、「欧州産や米国産名品をコピーしたものがほとんどである」と評価する。

機能のスペックこそ最高レベルだが、実際に使ってみると、その製品の存在理由や本質がぼやけたものが少なくなく、「オーディオマニアがマークレビンソンやステューダー、ウィルソンオーディオのような西欧圏のブランドを探す理由がそれだ」「ピアノはスタインウェイやベーゼンドルファー、腕時計はロレックスやオーデマ・ピゲが最高ランクに位置している」「自動車もそうだ。日本車ポルシェベンツに並ぶことができない」などと述べている。

キム編集者は、岸田文雄内閣が発足したが、安倍・菅政権と基調は変わっていないとし、「私たちは今、日本と《貿易戦争》を繰り広げている。正しい歴史認識で武装した冷徹な消費が必要な今日である」と主張した。

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