平塚市、ラスカから駅改札口までの通路整備へ 障害者の要望踏まえ、下りエスカレーターも新設

下りエスカレーターの設置工事が進むJR平塚駅

 車いす利用者が始発から終電まで電車を利用できるように、平塚市はJR平塚駅北口の商業施設「ラスカ平塚」内を通り改札口までつながる通路を新たに整備する。来年3月の供用開始を目指している。さらに下りエスカレーターも新設する。

 同駅には改札口に直接つながるエレベーターがないことから多くの障害者らから長年「朝早い電車に乗るのに不便」などの声が上がっていた。

 新通路は、ラスカ西側の既存エレベーターから3階屋外デッキを抜けて駅改札口脇までつながるルートをバリアフリー対応に改修。始発から終電時間帯まで利用できる。事業費は約1億1千万円。

 駅北口にエレベーターを設置するスペースがなく、車いす利用者は営業時間(午前10時~午後8時)内でラスカのエレベーターを利用するしかなかった。市内の障害者団体が利便性向上を市にこれまで求めていた。

 また駅北口の階段には、これまで上りエスカレーターしかなく、下りの設置を求める声も数多く寄せられていた。市は今月から設置工事に着手し、来年秋の供用開始を目指す。

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