スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎは名取鉄平が最速もアレジが実質のダブルポール

 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会は10月16日、栃木県のツインリンクもてぎで10時55分から第15戦/第16戦の公式予選が行われ、名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が1分42秒884でトップタイムを記録。セカンドベストはジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320)が1分42秒933でトップとなった。ただ名取は専有走行でエンジン交換を行っており、第15戦はグリッド降格のペナルティが予想される。

 2021年のスーパーフォーミュラ・ライツもこの第6大会が今季最終ラウンド。チャンピオンが決する週末だ。今回は木曜の専有走行がなく、10月15日(金)に午前に2時間30分、午後に2時間の専有走行が行われたが、午前の走行では、序盤にランキング首位の名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がエンジントラブルに見舞われてしまい、わずか7周の走行に留まってしまう。さらにエンジン交換も行ったため、第15戦ではグリッド降格のペナルティが課せられることが濃厚だ。

 そんな午前の専有走行では、逆転タイトルを目指すジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320)がトップタイム。ランキング3位の佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が2番手につけた。3番手には、今回が今季初のスーパーフォーミュラ・ライツとなる小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)がつけた。

 午後はエンジン交換を終えた名取がトップタイムをマーク。アレジ、河野駿佑(RS FINE K&N 320)と続くトップ3となっていた。ただ、上位は僅差で、多くのドライバーが予選に向けたコンディション変化を予想しており、予選に向けては予想がつきづらい展開となっていた。

 迎えた10時55分からの公式予選は、直前のスーパーフォーミュラのフリー走行から小雨が舞っており、スリックタイヤでコースインしたものの、スリッピーなコンディションとなっていた。各車とも5周目からタイムを上げ始めるが、前日までのタイムからはほど遠く、コンディションが難しいことを感じさせた。

 そんななか、各車ともタイヤに熱が入るとともにタイムが上がっていくが、8周目に河野が1分44秒995までタイムを上げトップに。三宅淳詞(MAX RACING 320)が1分45秒367で2番手、アレジが1分45秒506で3番手に続く。各車一度ピットに戻り、2セット目のニュータイヤに交換するが、そんななか、走行を続けていたマスタークラス王者の今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がタイムを続々と上げ、総合3番手まで浮上した。

 その状況を見ていた上位陣は、残り10分ほどのタイミングでコースイン。アタックを展開していくと、コンディションも良化したか一気にタイムは1分43秒台に入っていく。そんななか、アレジがまずは1分42秒台へタイムアップ。さらにそれを名取が上回るなど、チェッカーを前に続々とタイムが更新された。

 最終的に、予選トップタイムをマークしたのは1分42秒884を記録した名取。アレジが2番手、佐藤が3番手という結果に。4番手には小高、5番手にはチェッカー直前にタイムを上げた神晴也(Byoubugaura B-MAX Racing 320)となった。セカンドベストは1分42秒933をマークしたアレジがトップ、名取が2番手、佐藤が3番手。小高、三宅と続いた。

 この結果、第15戦は名取がグリッド降格となることから、第15戦、第16戦ともアレジが実質のダブルポールポジションという結果となった。

スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会の予選でトップタイムをマークした名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
佐藤蓮(TODA FIGHTEX)
小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第15戦ツインリンクもてぎ 正式予選結果

Pos M No Driver Car Name Team Best Time

1   50 名取鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 1’42.884

2   36 G.アレジ Deloitte. TOM’S 320 TOM’S 1’42.929

3   2 佐藤蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING 1’43.126

4   1 小高一斗 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 1’43.330

5   52 神晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 1’43.556

6   10 三宅淳詞 MAX RACING 320 ルーニースポーツ 1’43.628

7

35 河野駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE 1’43.678

8   37 平良響 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 1’43.934

9 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 1’44.934

10   30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING 1’46.351

11 M 11 植田正幸 MAX RACING RN320 ルーニースポーツ 1’47.176

12 M 51 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING 1’50.367

天候:曇り 路面:ドライ

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第16戦ツインリンクもてぎ 正式予選結果

Pos M No Driver Car Name Team 2nd Best

1   36 G.アレジ Deloitte. TOM’S 320 TOM’S 1’42.933

2   50 名取鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 1’43.132

3   2 佐藤蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING 1’43.329

4   1 小高一斗 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 1’43.452

5   10 三宅淳詞 MAX RACING 320 ルーニースポーツ 1’43.711

6   35 河野駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE 1’43.837

7

52 神晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 1’44.045

8   37 平良響 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 1’44.185

9 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 1’45.427

10   30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING 1’46.566

11 M 11 植田正幸 MAX RACING RN320 ルーニースポーツ 1’47.688

12 M 51 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING 1’50.812

天候:曇り 路面:ドライ

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