菅前首相、進次郎氏が兵庫で応援演説「維新より改革を言わないと関西から自民党がなくなる」

熱弁をふるった小泉進次郎氏(東スポWeb)

衆院が解散され、事実上の選挙戦がスタートした。解散後、初の週末を迎えた16日、自民党の菅義偉前首相(72)と小泉進次郎前環境相(40)が、兵庫6区に立候補予定の大串正樹氏(55)とともに宝塚市内で街頭演説会を開催した。

菅氏は首相として、脱炭素社会実現の宣言や携帯料金値下げなどに取り組んだことを挙げ、なかでもワクチン接種によるコロナ対策の成果を強調。河野太郎前ワクチン担当相から「1日にワクチン接種100万回の目標を掲げるのはやめて、70万回くらいにしてくれ」と言われていたことを明かし、「即座に断った。私は政治生命をかけてワクチン接種に取り組んでいた。今ようやく、勢いのあった新型コロナの感染者数が少なくなった」と実績を訴えた。多くの聴衆が菅氏の演説に静かに耳を傾けていたが、「オリンピックで失政やったやろ!」のヤジが飛ぶ一幕もあった。

一方、菅氏が去った後にマイクを握った小泉氏は、多くの〝宝塚マダム〟が見守るなか、「大串さんはハッタリ言わないから、私がハッタリを言いにきた」とニヤリ。

自身が環境相として入閣した菅内閣の功績を絶賛し、「改革よりも安定がという人がいる。大きな間違いだと思っている。安定を作る為には改革だ。それを自民党は忘れちゃいけない」と改革路線の継続を力説した。

同区では大串氏のほかに、立憲民主党の桜井周氏、日本維新の会の市村浩一郎氏が立候補を予定している。

小泉氏は「自民党が関西で弱いのは維新が改革を言ってるから。維新よりも改革を言わないと関西から自民党がなくなる」と危機感を募らせた上で、「変えなきゃいけないというのは維新じゃダメ。自民党が言うべきことで、自民党がやると決めたらできる。なぜなら、私たちは与党だから。大串さんが維新以上に改革をやりますから」と大串氏への支援を呼びかけた。

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