【大相撲】協会員に薬物、SNS講習会 八角理事長「他人事だと思わず、聞いてもらいたい」

講習会で真剣に聞き入る力士たち(日本相撲協会提供)

日本相撲協会は16日、東京・両国国技館で力士や親方衆ら協会員を対象に、薬物やSNSなどに関する講習会を行った。

角界では7月に元幕内貴源治による大麻使用が発覚。SNSに関しても先月、女児に裸の画像を撮影させ自分のスマートフォンに送信させたとして、元序二段力士が強制わいせつと児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで警視庁に逮捕される事件が起きた。こうした事態を受けて再発防止のため実施した。

この日は警視庁の警部補や弁護士から「禁止薬物の恐怖について」「SNSの危険性」などの講義や、医師による新型コロナウイルス感染対策などの講習も開催された。

相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「コロナ感染対策で縮小開催され、協会としても厳しい中、今日の話が他人事だと思わず、緊張感を持って聞いてもらいたい。ルールを守ることが大事。協会と自分をいかに守るか意識を持って行動し、発言には責任を持ってほしい」と力士らに向けて厳命。

そして「皆さんには厳しい稽古をしていい相撲を取り、感動を与える仕事をしていることを忘れないでほしい」と、ファンを意識したプロとして行動の徹底を求めた。

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