MLB公式サイト 菊池雄星の4年契約オプション破棄を予想

メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガン記者は、来季の契約がオプションとなっている選手について、オプション行使の動向を予想する特集記事を公開。来季からの4年間の契約が総額6600万ドルの球団オプションとなっている菊池雄星(マリナーズ)は「オプションが行使されない可能性が高い」との予想になった。ただし、球団オプションが破棄された場合、菊池に1年1300万ドルの選手オプションが与えられる契約となっており、菊池はこれを行使してマリナーズに残留するとみられている。

メジャー3年目の今季、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした菊池だったが、開幕からの15先発で6勝3敗、防御率3.18と好投したのに対し、オールスター選出が決まったあとは14先発で1勝6敗、防御率6.22と急失速。シーズン終盤には首脳陣からの信頼を失い、ワイルドカード争いのなかで先発ローテーションから外される屈辱を味わった。

シーズン通算では29試合に登板して157イニングを投げ、7勝9敗、防御率4.41、163奪三振という成績。今季も規定投球回をクリアできなかった。ハリガン記者は菊池について「3年間をマリナーズで過ごし、防御率4.97、FIP4.93を記録。2021年は防御率4.41、FIP4.61だった。マリナーズはワールドシリーズ終了後5日以内に4年6600万ドルの契約を与えるかを決めなければならない。オプション破棄の場合、菊池は1年契約の選手オプションを与えられる」と記している。

過去にNPBでプレー経験がある選手では、ユリ・グリエル(アストロズ)、ピアース・ジョンソン(パドレス)、ジョエリー・ロドリゲス(ヤンキース)の3人はいずれも「オプションが行使される可能性が高い」との予想。首位打者に輝いたグリエルは1年800万ドル、63試合に登板して防御率3.22のジョンソンとヤンキース移籍後21試合で防御率2.84をマークしたロドリゲスはそれぞれ1年300万ドルの球団オプションとなっているが、来季の契約が保証された状態でオフシーズンを過ごすことができそうだ。

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