【タイム結果】2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ　日曜フリー走行。激しい雨でスピン、コースオフが相次ぐ

　全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の日曜フリー走行が10月17日、ツインリンクもてぎで行われ、激しい雨でスピン、コースオフが相次ぐなかサッシャ・フェネストラズ（KONDO RACING）がトップタイムをマークした。

　前日夜から降り始めた激しい雨により、日曜フリー走行を前に行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦決勝、TCRジャパンのサンデーシリーズ第5戦決勝はともにウエットコンディションで行われた。続いて10時50分から開始されたスーパーフォーミュラの日曜フリー走行セッションは、気温15度、路面温度17度と、こちらも変わらず激しいウエットコンディションのもと30分間のセッションはスタートを迎えた。

　全車が続々とコースインした直後、坪井翔（P.MU/CERUMO・INGING）が2コーナーの立ち上がりで雨足に足元をすくわれスピンを喫し、フロントからガードレールに接触。フロントウイングにダメージを受けてガレージで交換を強いられる。

　その後も、V字コーナーで山本尚貴（TCS NAKAJIMA RACING）が、5コーナーで野尻智紀（TEAM MUGEN）がコースオフを喫するなど、難コンディションに各車が悪戦苦闘するなか、宮田莉朋（Kuo VANTELIN TEAM TOM’S）がS字コーナーでスピンを喫し、グラベルに捕まってしまう。これにより11時に赤旗が掲示されてセッションは一時中断となった。

　セッションは11時5分に再開を迎えたが雨足は徐々に強まりを見せ、タチアナ・カルデロン（ThreeBond Drago CORSE）、関口雄飛（carenex TEAM IMPUL）がS字コーナーでほぼ同時にコースオフ。2台とも瞬時にはグラベルを脱出できず、このセッション2度目の赤旗中断を挟むことになり、11時16分に残り3分で再開を迎えた。

　チェッカー直後には山本が最終コーナーでスピンを喫しコースオフする場面も見られるなど、降雨によりスピン、コースオフが相次いだ日曜フリー走行は、セッション終盤に1分50秒549を記録したサッシャ・フェネストラズがトップ。2番手に山下健太（KONDO RACING）が続き、KONDO RACINGがワンツー。そして3番手には小林可夢偉（KCMG）、4番手に大嶋和也（NTT Communications ROOKIE）、5番手に阪口晴南（P.MU/CERUMO・INGING）が続き、トヨタ勢がトップ5を独占するかたちとなった。

　第6戦決勝が開始される14時45分は降水確率も10%ほどと予報されているが、路面状況は直前まで予想が難しい状況だ。そんななか、初のポールポジションからスタートを迎える大津弘樹（Red Bull MUGEN Team Goh）、今季初フロントロウスタートの山本のスタート、そして今大会でタイトルを決めるべく『4位以上』という条件に挑む野尻の走りには注目だ。さらに、逆転タイトルの可能性を残す大湯都史樹（TCS NAKAJIMA RACING）、関口、福住仁嶺（DOCOMO TEAM DANDELION RACING）の逆転にかける意地の走りも含め、オープニングラップからチェッカーまで、一瞬たりとも目が離せない戦いが各所で繰り広げられる一戦となりそうだ。