SDGs実現へ県民の声届けよう ジェンダー平等について議論 琉球新報社企画

 琉球新報社は16日、オンライン企画「SDGsアクションプランに届けよう 県民100人の声」の第1回目を実施した。県が策定するアクションプランに県民の声を届けようと、「ジェンダー平等を実現するには?」をテーマに、4人の登壇者がこれまでの活動や経験を語った。公募で参加した約20人の視聴者も議論に加わった。

 登壇したのは、沖縄の若年女性のエンパワメントに取り組む「IAm(アイアム)」共同代表の阿部藹(あい)さん、コラムニストの伊是名夏子さん、元琉球政府・県庁職員の大城貴代子さん、男性の家事・育児参加に取り組む「お父ring沖縄」事務局長の玉那覇敦也さん。

 それぞれの活動や経験を基に、ジェンダー平等実現に向けた話題を提供した。阿部さんは女性のエンパワメントとキャリア形成、伊是名さんは自分を大切にするための包括的性教育、大城さんは自らの経験を基に女性の社会的地位の変遷、玉那覇さんは男性の家事育児参加と働き方改革について話した。

 視聴者らはジェンダーに不平等を感じる時として、「管理職昇進の誘いがあっても家庭のこともあって受けづらい」「夫が家事を手伝うよと言う」などと意見した。一方で登壇者らと意見交換し「政策決定の場に女性を増やし、女性が働きやすい環境を作る」「ママの家事を体験し、自分もできるようになる」などの解決策を提案した。

 同企画は今後もSDGsに関するテーマで開催する。

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