齋木喜美子さんダブル受賞 「沖縄児童文学の水脈」児童文学学会賞にも

 日本の児童文学・児童文化研究の発展に寄与する、年度ごとの優れた業績をたたえる「第45回日本児童文学学会賞」に関西学院大学教授の齋木喜美子さんの「沖縄児童文学の水脈」が決まった。同学会が1日、ホームページで発表した。11月20日、大阪府で授賞式が行われる。

 受賞理由で「沖縄をルーツとする多くの作家や作品に光を当て、戦前から現代へと至る『沖縄児童文学』の実像に迫ろうとした労作」「同書が提供する視座は『沖縄児童文学』にとどまらず、日本児童文学の見直しにつながるものであり、今後の児童文学・児童文化研究の発展に大いに資する」と高く評価された。

 齋木さんは10月16日に浦添市で開かれた「第1回外間守善賞」(沖縄文化協会主催)の授賞式で、日本児童文学学会賞の受賞についても報告し「日本児童文学学会に沖縄の研究成果を伝えることができたことをうれしく思う。外間守善先生や沖縄文化協会の方々にも報告し喜びたい」と語った。

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