オンライン北大祭 「創意工夫の連続」 —実行委員長インタビュー

 第63回北大祭が11月6~7日に開催される。今年は新型コロナウイルスの影響で企画はすべてオンラインで行われ、例年とは大きく形態が異なる。今年の北大祭の構想や意気込みを実行委員長の牧桜子さん(法学部2年)に聞いた。

――今年の北大祭はオンライン開催ですが、実行委員長としての思いを聞かせてください。また準備で工夫している点を教えてください。

 63回目の北大祭がどんな形であれ、中止にならずに開催されることに安堵しました。ただオンライン開催は初めてなので、未知の領域ということもあり不安も感じます。

 また北大祭は学部や留学生有志の「各祭」で構成されており、例年はそれぞれの祭が独立している状態でした。ただ今年はコロナ禍での開催ということもあり、前例がないので祭ごとの関係者同士で話し合うなどして模索しています。このことで例年以上に各祭の関係者がお互いの企画について、オンライン上でも盛んにアイデアを出し合うことで、北大祭全体の一体感が生まれた点は良かったです。

――新企画がありましたら教えてください。

 今年の北大祭は新型コロナウイルス感染対策として、祭の1つであるIFF(International Food Festival)では飲食の提供を行わず、海外の雑貨をオンラインで販売します。またオンライン開催なので地理的な制約がないことから、医学展では旭川医科大と札幌医科大とコラボして、クイズ企画を開く予定です。医学にまつわる問題だけでなくそれぞれの大学にまつわる問題もあり、一般の方にも参加していただけます。

 各学部の祭には受験生や移行先をこれから決める学部1年生向けの相談窓口が設置され、学生生活や進路の相談ができます。大学受験や総合入試の制度などに関する相談ができます。

 また従来は北大祭の企画は日中に行われていましたが、今回はオールナイト企画も行う予定です。そこでは学んでいる第二外国語の知識を生かして外国の料理のレシピを解読して作るといったユニークな企画などを各学生の自宅から配信しようと考えています。

――オンラインの北大祭の楽しみ方を教えてください。

 時間的・距離的な制約がないことから気の向くままにアクセスしていただけたらと思います。おすすめはクイズ企画や相談会で、参加のハードルが低く、気軽に参加できるので北大生をより身近に感じていただけると思います。

※なお今年の北大祭当日は北大祭参加を目的としたキャンパスへの入構はできません。第63回北大祭への参加方法や企画についての詳細は北大祭公式ホームページhttps://hokudaisai.com/をご確認ください。

© 北海道大学新聞編集部