チャンピオン争い決するか。SF第6戦もてぎ決勝、野尻智紀のタイトル獲得の条件

 最終戦を前に、シリーズチャンピオン決定の可能性を秘める2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6戦もてぎの決勝スタートが目前に迫ってきた。タイトル争いがまさに“佳境”を迎えるなか、改めてそれぞれのドライバーのタイトル獲得の条件を確認しよう。

決勝順位 獲得ポイント 野尻智紀(74pt) 大湯都史樹(39pt) 関口雄飛(39pt) 福住仁嶺(34pt)

優勝 20 94 59 59 54

2位 15 89 ー 54 ー

3位 11 85 ー ー ー

4位 8 82 ー ー ー

5位 6 80 ー ー ー

6位 5 79 ー ー ー

7位 4 78 ー ー ー

8位 3 77 ー ー ー

9位 2 76 ー ー ー

10位 1 75 ー ー ー

10位以下(ノーポイント) 0 74 ー ー ー

・タイトル決定が次回に持ち越された場合、最終戦で大湯、関口、福住が獲得できる最大ポイント(予選3点+優勝20点から有効制で消滅する2戦分のポイントを引いたもの)は大湯82点、関口82点、福住77点となる・相手の順位に関わらずタイトル獲得となる箇所は太文字・シリーズタイトル獲得の可能性がなくなる箇所は『ー』*編集部集計

 16日にウエットコンディションのもと行われた公式予選では、ドライバーズランキングトップにつける野尻智紀(TEAM MUGEN)が3番手に入り、1ポイントを獲得した。これにより、野尻はタイトル確定まで残り8ポイント、つまり『決勝4位以上』を獲得すれば、他のドライバーの順位にかかわらず、第6戦終了時点で野尻が2021年シーズンのシリーズチャンピオンに輝くことになる。

 野尻が予選で1ポイントを重ねた一方、逆転タイトルに望みを繋ぐべく“必勝戦”に挑む大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の3名の条件はより厳しいものとなった。

 さらに、難コンディションの予選により関口が6番手、大湯が8番手、福住が14番手からのスタートとなったことで、いずれも35周の決勝レースは“攻めるしかない”状況だ。ウエットなのか、ドライなのか。タイヤの選択や交換のタイミングなどの要素も加わるため、8月末に同じツインリンクもてぎで開催された第5戦とはまったく違い、タイトル争いも絡んだ激しい戦いが繰り広げられることになりそうだ。

© 株式会社三栄