〈衆院選〉衆院選19日公示 前職、新人一騎打ちへ 新潟6区 2氏陣営、必勝へ「臨戦」態勢

 第49回衆院選は19日公示され、選挙戦に入る。投開票日は31日。上越市は24日に告示される市長選、市議補選と合わせた「トリプル」選挙となる。小選挙区新潟6区にはこれまでのところ自民党前職の高鳥修一氏(61)、立憲民主党新人の梅谷守氏(47)が立候補を表明し、前回選挙と同じ顔触れによる与野党「一騎打ち選挙」となる見通し。4回の当選を重ねる高鳥氏に、「野党統一候補」の梅谷氏が挑む構図が固まり、臨戦態勢が整っている。

衆院選は19日公示される

 新潟6区には通算5選を目指す高鳥氏に、野党統一支援を受けた梅谷氏が挑む。一騎打ち戦となれば前回選挙と同じ構図となる。今回も与党対野党共闘が軸。前回は高鳥氏が2200票の僅差で梅谷氏をかわして勝利した。

 高鳥氏は政権奪還以降、長期政権を築いた安倍晋三元首相との距離の近さを背景に、改選後も農水副大臣、党筆頭副幹事長など、内閣、党の中心でキャリアを重ねた。コロナ禍脱却へ、時の政権に「積極財政」を強く迫っている。

 前回、2200票余りまで肉薄した梅谷氏は早々に再挑戦を表明。前回の無所属から今回、党公認候補として臨むことになり周辺環境が整った。国政挑戦は3度目。今回の選挙を「集大成」と位置付け、自身の勝利と政権交代を期す。

◇「政権選択」で激突 感染症、経済対策など争点 異例の〝超〟短期決戦

 令和年度初となる今回の総選挙は4年ぶり。10月4日に岸田文雄自民党総裁が「新しい資本主義」を掲げ第100代首相に就任。直後に同14日衆院解散を表明。「未来選択選挙」で国民の信を問うとした。

 自民党が政権奪回し9年弱。安倍・菅・そして岸田内閣へと続く自公政権の中、国難ともいえる新型コロナウイルス感染症が新たな脅威として浮上。解散から投票まで戦後最短17日間という異例の短期決戦となる。

 感染症対策、経済対策を最大の争点に「政権選択」に向け、長期に及ぶ自公与党に対し、野党側は候補を一本化するなど「共闘」で政権交代を目指し対決色を強めている。

◇市長、市議補選で「トリプル」選挙に 上越市

 任期満了に伴う上越市長選と、欠員1に対する同市議補選(いずれも24日告示)が行われる上越市では、市長選に2人、市議補選に3人が出馬を表明済みなことから、選挙戦が確実な情勢。前回は衆院選と市長選との「ダブル選挙」だったが、今回は補選を加えた「トリプル」選挙の様相。一部で、候補予定者同士連動した活動も見られる。

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