【衆院選2021】小選挙区と比例代表とは?衆議院議員選挙の仕組み・投票方法まとめ

10月14日の衆議院の解散にともない、10月31日に衆議院議員選挙(以下、衆院選)が行われる予定です。

衆院選では、「小選挙区比例代表並立制」という選挙制度を採用しており、小選挙区選挙と比例代表選挙が同じ投票日に行われます。

ふたつの選挙にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、ふたつの選挙制度のポイントをわかりやすく解説します。

もっと知りたい!という方は関連記事でさらに詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

衆院選の小選挙区選挙とは

衆院選の小選挙区選挙は日本全国を289の小選挙区に分け、1選挙区につき1人を選出する制度です。この選挙によって衆議院議員の定数465人のうち、289人を決定します。

選挙区の分け方では一票の格差が考慮されており、人口の多い都道府県ほど細かくなされています。例えば、人口の多い東京では25区に分けられるのに対して、一番少ない県になると2区に分けられることになります。

投票の際に政党名等ではなく、候補者名を記入するのも小選挙区選挙の特徴です。

ちなみに、参院選にも選挙区選挙がありますが、その区分けは都道府県単位でなされ、人口に合わせて当選者数が設定されており、制度内容にさまざまな違いがあります。

衆院選の小選挙区選挙についてはこちらの記事もご覧ください。

【関連】【衆院選2021】「個人名を選ぶ!」衆議院議員選挙の小選挙区制とは?仕組みを解説!

衆院選の比例代表選挙とは

衆院選の比例代表選挙では、日本全国を11のブロックに分け、合計176人の衆議院議員を選出します。

候補者に投票する小選挙区選挙に対して、比例代表選挙では政党等に投票するのがポイントです。

政党は事前に候補者の当選する順番を決めたリストをつくり、獲得した票数に応じてリストの上から順番に当選者が決まります。これは拘束名簿方式と呼ばれ、有権者は「どの党から何人当選させるか」を投票で決める方式です。

ちなみに、参院選の比例代表では日本全国を1つのブロックとした非拘束名簿方式(一部特定枠を設置)で選挙が行われ、衆院選とは異なるルールが運用されています。

衆院選の比例代表選挙についてはこちらの記事もご覧ください。

【関連】【衆院選2021】「政党を選ぶ!」衆議院議員選挙の比例代表制とは?仕組みを解説!

衆院選の比例復活とは

衆院選では、比例復活という独特のシステムがあります。これは小選挙区で落選しても比例代表で当選する仕組みのことで、小選挙区と比例代表、両方での立候補(重複立候補)が必須です。

政党に所属していない、あるいは政党の公認を受けられない無所属の候補者はそもそも比例代表に立候補できません。そのため比例代表での当選はなく、小選挙区選挙のみで戦うことになります。

また、参院選はそもそも重複立候補が認められないため比例復活はありません。

比例復活の詳しい仕組みについてはこちらの記事をご覧ください。

【関連】【衆院選2021】「比例復活」とは?小選挙区で落選しても当選する仕組みを解説!

まとめ:衆院選の選挙制度について

10月31日に行われる衆院選の選挙制度について解説しました。

ポイントは以下のとおりです。

  • 小選挙区選挙と比例代表選挙が同日に行われる「小選挙区比例代表並立制」
  • 小選挙区選挙では全国を289のブロックに分け289人の衆議院議員を選出する
  • 比例代表選挙では全国を11のブロックに分け176人の衆議院議員を選出する
  • 小選挙区で落選しても比例代表で当選する「比例復活」がある

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(執筆協力:夏森アキラ

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