れいわ・八幡愛氏も比例に鞍替え「笑顔で降りたわけではない」「今からですよ」

比例代表近畿ブロックにくら替えした八幡氏(東スポWeb)

揺れる心も――。衆院選(19日公示、31日投開票)に比例代表近畿ブロックから立候補を予定している、れいわ新選組の八幡愛氏(34)が17日、JR大阪駅前で街頭演説会を開催した。

八幡氏は衆院選大阪1区に出馬するため、昨年11月から準備を進めてきたが、同党の山本太郎代表は16日、八幡氏の小選挙区からの立候補を取りやめ、比例代表近畿ブロックに単独で立候補すると発表した。

野党統一候補の調整により、公示直前になって選挙区を辞退することになった八幡氏は「大阪1区で勝ち上がろうと本気で思って頑張ってきたけど、野党が一つにならないと勝てない。周りをまとめるだけの知名度も実力もなく、『野党は八幡愛で行こうぜ』と言わせるくらいの圧倒的な支持を集められなかった。一歩引きさがって近畿ブロック全体を回って、れいわ新選組の存在、考え方を広めることに活動をシフトした方が党のためになると思った」と話した。

比例代表には小選挙区との重複候補者もいるため、名簿の順位が気になるところだが、八幡氏は「2位という扱いです。比例と小選挙区のダブルエントリーの人が最優先で、2位というのは実質6位に近い」と明かした。

小選挙区から撤退したことについて、「何で降りる? 戦えるじゃないか?」との声もあったという。実際に、ある政党関係者は「八幡氏が善戦しそうな数字も出ていた」と明かす。

それだけに、八幡氏は「悔しい思いも出る」「笑顔で降りたわけではないのはお察しかと思います。最後まで戦いたかったし、今まで張ってきた結果を見ることができなかったのは、私のふがいなさ。支えていただいた皆様には申し訳ない」と無念さもにじませた。

当選へ向けては、いばらの道のりとなりそうだが、そこは「あきらめが悪い女」と自称する八幡氏。

「『お疲れ様』とか『残念でした』とかメッセージ来ますけど、ちゃいますよ。今からですよ。近畿中で票をかっさらって、全員当選するということもあるかもしれない。選挙に絶対はないという思いで活動します」と全力で党をアピールすることを誓っていた。

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