米倉涼子と沢口靖子の視聴率バトル激化 〝連ドラの女王〟の差し入れは300万円オーバー!

「連ドラの女王」米倉涼子(左)と「安定」沢口靖子の視聴率争いが激化している(東スポWeb)

テレビ朝日が誇る人気ドラマ、沢口靖子(56)主演の「科捜研の女」と米倉涼子(46)主演の「ドクターX~外科医・大門未知子~」がともに14日にスタートし、どちらも順調な船出となった。ただ、局内では不穏な空気が流れている。これまでテレ朝の〝連ドラの女王〟と言えば米倉だったが、ここにきて沢口の評価が急上昇し、バトルが激化しているという。舞台裏に追ってみた――。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

今クールでは「科捜研の女」が木曜午後8時、「ドクターX」が木曜午後9時スタートと、テレ朝の人気ドラマが続けて放送される。どちらも14日に初回放送があり「科捜研の女」は平均世帯視聴率12・8%、「ドクターX」は19・0%と好スタートを切った。

ただ、テレ朝には不穏な空気が流れている。局内でひそかに話題になっているのが〝新・連ドラの女王〟の座をめぐる派閥争いだ。〝沢口派〟と〝米倉派〟が熱い火花を散らしているという。

「視聴率的にはこれまでも『ドクターX』のほうが上だった。今回も初回の数字は『ドクターX』のほうが6・2ポイントも上だから、それだけ見るとテレ朝の〝連ドラの女王〟は米倉ということになるが、単に数字だけでは判断できない面がある。それほど沢口の貢献度は高い」(テレ朝関係者)

「科捜研の女」は、白衣姿でおなじみの榊マリコ役を沢口が演じる人気ドラマ。シーズン1は1999年スタートで、20年以上も続く長寿番組だ。今回は実にシーズン21。そのうえ、今年はスピンオフ映画「科捜研の女~劇場版~」が9月に公開され、これがかなりのヒットを記録した。

「当初は『20年以上も続いたドラマだから、沢口へのお礼として映画化した?』などと言われていたが、フタを開けてみたらかなりのヒット。興行収入は5億円程度とみられている。テレ朝は8月に放送した東京五輪の制作費でかなりの赤字があったので、非常にありがたかったようだ」(映画関係者)

14日にスタートしたシーズン21は、来年3月までの2クールにわたって放送される。「民放の連続ドラマは1クールが普通だが、『科捜研』シリーズは信頼度が高いので2クール以上にわたって放送することが多い。放送開始20周年となったシーズン19なんて、19年4月から20年3月まで1年間放送し続けたからね。テーマ的にそんなに派手な内容ではないから視聴率20%を超えるようなことはないが、このテレビ離れの時代にコンスタントに10%台前半をキープしてくれる。安定感と言う意味で、テレ朝を代表するコンテンツなのは間違いない」(前出のテレ朝関係者)

こんな沢口に対して、心中穏やかではないのが米倉だ。それもそのはず。つい最近までテレ朝内で〝視聴率女王〟と持ち上げられ「そのうち玄関前に銅像が立つ」とまで言われていたからだ。
「本人も『テレ朝の〝連ドラの女王〟は自分』という自負はあるからね。でも最近は、局内の誰もが『科捜研、科捜研』だから、おもしろいはずがない」(同)

また今回の「ドクターX」は、必ず成功させなければならない事情がある。米倉は昨年3月いっぱいで大手事務所のオスカープロモーションから独立し、現在は個人事務所で活動している。

「前回の『ドクターX』は19年10~12月に放送された。つまり今回は、オスカーから独立して最初の放送。もしコケたら、『大手から独立したら、やっぱりダメだった』と言われかねない。独立してからは実際、大きな活躍は見られないから、自分の看板である『ドクターX』だけは絶対に成功させなきゃならない」(同)

それだけに本人の鼻息も荒いという。

「以前から米倉は豪華な差し入れをすることで有名だったが、今回はいつも以上だったとか。300人以上のスタッフに焼き肉弁当やスイーツなどを差し入れ、その金額は計300万円以上とも言われている」(事情通)

今回は木曜に放送される2つのドラマの視聴率が、いつも以上に注目されそうだ。

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