地区シリーズでドジャース勝利を願ったフリーマン その理由は?

ドジャースはメジャー屈指の戦力を誇る強豪チームであり、他球団にとって対戦したくない相手に違いない。しかし、ドジャースとジャイアンツが第5戦までもつれる白熱の地区シリーズを戦うなか、ブレーブスの主砲フレディ・フリーマンは極めて個人的な理由でドジャースを応援していた。ドジャースが勝ち上がった場合、ブレーブスがリーグ優勝決定シリーズのホームフィールド・アドバンテージを獲得し、フリーマンは愛息チャーリーくんのリトルリーグの試合の応援に行くことができるからだ。

ドジャースは球団タイ記録のシーズン106勝をマークしながらもジャイアンツに1ゲーム差の地区2位でワイルドカードとなったため、ブレーブスとドジャースがリーグ優勝決定シリーズで対戦する場合、東部地区優勝のブレーブスにホームフィールド・アドバンテージが与えられる。これによりリーグ優勝決定シリーズの第1戦と第2戦がアトランタのトゥルイスト・パークで開催されることになり、フリーマンはリーグ優勝決定シリーズ開始前に「今週末、チャーリーが野球をプレーするところを見ることができるよ」と嬉しそうに話していた。

ブレーブスは日本時間10月18日、球団公式ツイッターにチャーリーくんが父親の前でホームランを打った動画をアップ。父親と違って右打者のチャーリーくんは、父親と同じ背番号「5」を背負い、センターへの大飛球を放ってベースを一周した。その動画にはチャーリーくんがベースを一周したあとに父親とハイタッチをする微笑ましいシーンも収められている。

フリーマン親子はお互いに刺激し合いながら野球を続けてきた。今季序盤、フリーマンが打撃不振に陥っていたとき、チャーリーくんは「家族みんなでオールスター・ゲームに行こうよ」と父親を励まし、フリーマンは5月中旬から急激に成績を向上させてオールスター選出を果たしている(ただし、チャーリーくんの真の目的はオールスターでフェルナンド・タティスJr.に会うことだった)。

チャーリーくんは大好きなタティスJr.に会わせてくれた父親の目の前でホームランを放って恩返し。今後もフリーマン親子の物語は続いていく。

© MLB Advanced Media, LP.