鷹09年ドラ2川原弘之に戦力外通告 最速158キロ左腕「野球を続けたい」

戦力外通告を受けたソフトバンク・川原弘之【写真:福谷佑介】

2012年に当時の日本人左腕最速となる158キロをマークし話題となった

ソフトバンクの川原弘之投手が18日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で、球団から来季の契約を結ばない旨を通告された。2009年ドラフト2位で福岡大大濠高から加入し、かつて日本人左腕最速となる158キロもマークした剛腕がプロ12年目で戦力外通告を受けた。

2009年のドラフト2位でソフトバンクに加入した川原。3年目の2012年に1軍デビューを果たすと、その年の2軍戦では当時の日本人左腕最速となる158キロをマークした。だが、その後は相次ぐ故障に悩まされ、2015年オフには戦力外通告を受けて、育成選手として再契約を結んでいた。

育成選手として4年目となった2019年にキャンプ、オープン戦でアピールに成功し、支配下に復帰。その年に1軍で19試合に登板すると、昨季も22試合に登板。自主トレを共に行っていた千賀滉大投手からもそのポテンシャルを絶賛されていた左腕だ。

球団との話を終えた川原は「今年に限らず12年間、チャンスをいただき続けたのに、それを生かせず悔しい気持ちです」とコメント。「覚悟はしていた部分はあった。野球を続けたい気持ちはあります」と語り、現役続行を希望。12球団合同トライアウトを受験する考えを示していた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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