F1アメリカGP開催に向け、サーキット・オブ・ジ・アメリカズが路面のバンプに対処。改修作業を実施

 今週末オースティンで行われるF1第1戦アメリカGPを前に、舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、最近MotoGPのライダーたちに指摘されたコース路面のバンプについての懸念に対処しているところだ。

 今月初旬、COTAではMotoGP第15戦アメリカズGPを前に議論が持ち上がった。一部のライダーが、イベント初日の走行後にコースが危険だと指摘したのだ。いくつかのゾーンで問題を軽減するために再舗装の作業が行われたものの、ライダーたちは極端にバンピーな路面について注意を向けた。

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 COTAの路面については、ここ数年F1も留意してきた。ドライバーたちもバンピーなサーキット周りに悩まされていたのだ。2019年には、セバスチャン・ベッテル(当時フェラーリ)がアメリカGPのオープニングラップでサスペンショントラブルに見舞われた。このトラブルについては、後にフェラーリがターン1の除去されていなかったバンプが原因だったと語っている。

 FIAレースディレクターを務めるマイケル・マシは、COTAのコースの状況に注意を払っており、オースティンでのMotoGPの週末の間にFIMの関係者たちと連絡を取った。

「私は週末の間中、FIMの同僚たちと電話で話していた。彼らはオースティンにおり、全体的な状況について真の意味で理解していた」

「我々が実際にやったことは、2019年のF1イベントに向けたコースの大部分の再舗装だ。2019年に浮上した一部の問題に対処するためだった。だがバイクによって(問題が)明らかになったエリアは、我々が再舗装した場所とは違うところだ」

「アメリカにいるトニー・コットマンは、FIAのサーキット検査官のひとりであり、以前はチャンプカーとインディカーのレースディレクターを務めていた。彼はこの週(アメリカズGP)の間オースティンにいた。彼の報告によると、サーキット側は我々のために一部の懸念を解消するよう改修を行っているということだ。彼らはいくつかのバンプを削り取ったが、我々にはまだそうする時間があるので、それまでに彼らができることをしてくれる予定だ」

 F1はCOTAで2012年よりレースを行ってきているが、人気を博しているF1は2020年は新型コロナウイルスの大流行により中止され、今年2年ぶりに開催されることになる。

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