韓国紙「シリコンバレーで韓国人は絶対に信じるな」一方で「韓国系のユニコーンやIPOも続々」

韓国のベンチャー企業家が、米シリコンバレーにおいて賛否両論のコリアンの評価について憂いつつ、他のコリアン起業家らとこれを支援する体制を構築している。韓国系スタートアップの成功例も最近相次いでいるようだ。

参考記事:韓国紙「米国は日本の破廉恥な後ろ盾に…植民地時代を連想」「国際法は帝国主義の産物」

朝鮮日報は18日、イ・ギハ=プライマーサズパートナーズ(Primer Sazze Partners)代表の寄稿文『韓国人は信じられない?偏見を取り払おうとシリコンバレーに設立した創業家集まり』を掲載した。

イ代表は、韓国の大学院を卒業し、1999年に米国で博士留学を来た後、シリコンバレーでスタートアップを創業して22年間経営してきた人物だ。8年前からベンチャーキャピタル(VC)も行っている。

イ代表は、「米国で事業を行い数々の壁にぶつかった」とし、「アメリカにも厳然としたガラスの天井(Glass ceiling)がある。学縁、地縁、血縁、人脈など目に見えない事業の障害が存在する」「《平等》という言葉が色を失って感じる時も多い」と述べている。

一方でシリコンバレーでは、インドやイスラエル、中国、イラン系の人々のスタートアップは「政治、投資、会計などの各分野で、お互いを助けている」と指摘した。

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イ代表は、「シリコンバレーで働いて、創業した韓国人たちは《非常にしっかりしている》というという評価を多く受ける」としつつ、「一方で、苦々しくも《米国では絶対信じてはならず、事業もしてはいけないと言うのが韓国人である》という話も公然と聞こえてくる」と吐露している。(※一般的な評価なのか、韓国人同士の評価なのかは本記事では明確ではないが、おそらく後者とみられる)

イ代表は、これに「米国という大きな大陸での生存と成功のために、同じ韓国人同士の助けを得ても足りなり状況なのに、《最も信じられない部類》として表現されることが残念だった」と嘆くも、その後一念発起し、米国の韓国人創業者らと「82スタートアップ」という親交会をつくり、成功者と新人を繋ぐアクセラレーターの役割を果たしていると伝えた。(※82は韓国の国番号)

同振興会は、韓国と米国をベースにビジネスをして、グローバル展開を計画する初期スタートアップ(シリーズA、前のステップ)を対象に有望チームを選定し、最大5億ウォン(約5千万円)の賞金も支給するという。

イ代表は、「最近韓国人スタートアップは注目に値する成長を見せている」とし、今年の上半期にユニコーンになったサンドバード社やモロッコ社を挙げ、さらにフィスカルノート社が現在1億4000万ドルの価値でIPO(上場)を用意していることや、ヘルスケアアプリの「ヌーム(NOOM)」も5兆ウォン(約5000億円)程度の企業価値を認められ上場を準備中であると伝えた。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「韓国人たちは変なもので韓国人同士のみに競争意識がある。他国の人種には競争意識が別にない事大意識が刻まれているのだろうか?」

「仕事より年齢や地域などにこだわるからそうなのか。ただの個人情報なのに」

「一つ疑問なのだが…朝鮮族同士では詐欺しないのかな?」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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