米動画配信大手・ネットフリックスで大ヒット中の韓国ドラマ「イカゲーム」について、英BBCは「韓国ドラマ中毒者が急増中」という見出しで大特集を組む一方、同ドラマを真似て危険な遊びをする子供たちが増えているとして学校関係者は注意を呼び掛けていると伝えた。
「イカゲーム」は事業に失敗して多額の借金に追われるバツイチの中年男が巨額の賞金を懸けたゲームに参加するが、そのゲームとは命をかけて挑戦するデスゲームだった…というサスペンススリラー。
米ブルームバーグは17日、同ドラマが9億ドル(約1030億円)の価値をもたらすと推計し、「想定外の収入を生み出すことを示す例」だと報じた。BBCによると、「イカゲーム」は配信開始からわずか28日間で1億1100万人が視聴し、これまでネットフリックスが配信してきたドラマの中で最大のヒットとなった。
BBCは近年の“韓流文化の津波”が欧米で拡大する中、「イカゲーム」は最新の大きな波だと強調。音楽では誰もが知るKポップのBTSやブラックピンク、またハリウッドでも認識され、アカデミー賞も受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」や「ミナリ」などと肩を並べたとした。
「イカゲーム」に加え、韓流ドラマが世界的ヒットとなった背景についても詳しく報じ、欧米で韓流ブームはここ数年のものだが、アジアではすでに20年にわたり人気を得ていると解説した。
同ドラマがメガヒットする中、英国では子供たちがドラマに登場する危険なゲームの場面を再現するような遊びが流行し、社会問題になっているという。
ある教師は「(「イカゲーム」のような)R―15指定の番組は小学生には完全に不適切だ」と指摘。学校関係者は保護者らに同ドラマの視聴ができないように設定するよう求めているとBBCは伝えた。