【全日本】ゼウス年内で退団 大阪プロレス選手兼社長に就任「必ずオンリーワン、日本一の団体を作り上げます」

会見した全日本・福田社長、ゼウス、十枝取締役(東スポWeb)

ゼウス(39)が18日に都内で会見し、今年いっぱいで全日本プロレスを退団し、大阪プロレスの選手兼オーナー社長になることを発表した。

会見には全日本の福田剛紀社長、十枝利樹取締役と出席。ゼウスは「今年の7月30日に大阪プロレスの代表取締役に就任して8月6日に登記を終え、株式譲渡も8月26日に行い晴れて大阪プロレスのオーナーになり社長に就任できた事をここに報告致します」と説明。自らが2006年11月にデビューした古巣のオーナーに就任したとした。

すでに100%の株式を取得済み。だがゼウスと全日本は12月31日まで選手契約を締結しており、公に「大阪プロレス・ゼウス社長」としての活動は1月1日からスタートすることとなる。選手契約については円満に進んだことが強調され、来年以降も両団体で協力体制を敷いていくという。なお、ゼウスは現役を続行し来年以降も大阪プロレスを中心にリングに上がる。

社長就任にあたりゼウスは「自分が大阪プロレスを経営する事は、2014年に大阪プロレスが全員フリー契約になってからの夢でした。大阪プロレスは、1999年3月4日にスペル・デルフィンさんが設立し、2007年8月6日より、乃が美創業者の阪上雄司会長が経営していたのですが、この度、自分が大阪プロレスを受け継ぐ事になったのは、すごく運命を感じております」と決意を表明した。

また「実は全日本プロレスと(15年9月に)契約になった時、当時の秋山準社長にお話させていただいたことがあります。『自分は数年後、大阪プロレスをやろうと思ってます』と。その時、秋山社長は自分に『今のままのゼウスは、まだ早いよ! 全日本プロレスのチャンピオンになって、トップになってからやれ!』と言ったのを覚えております」と告白。その上で「大阪プロレスをやるためにも、30代は全力で全日本プロレスを頑張り、3冠王者、チャンピオンカーニバル優勝を成しとげ、40歳になる2022年から大阪プロレスをやろうと心に決めて参りました」と大阪プロレスの社長となることを目標に戦い、各記録を達成してきたとした。

そして今春のチャンピオン・カーニバル終了直後に福田社長、十枝取締役、諏訪魔、石川修司に思いを告白。「皆さんも笑顔で『これからも協力体制でやって行こう』と言ってくれました」とした上で、阪上前オーナーからも「14年間、守り続けて来た大阪プロレスを託せるのはゼウスしかいない」と託されたと明かした。

各関係者に感謝の言葉を述べたゼウスは「必ずオンリーワン、日本一の団体を作り上げます。日本中の子供たちに夢を与えたい。家族が仲良く楽しめるエンターテインメントを大阪で提供したいと考えております」と決意表明。不惑の年を迎え、レスラーと社長、二足のわらじで大阪を盛り上げるつもりだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社