新潟県十日町市の福嶋恭子さんが、ふるさとチョイスアワード2021において「チョイス事業者部門大賞」を受賞、大賞は県内初の受賞

ふるさとチョイスアワード2021において、「チョイス事業者部門大賞」を受賞した福嶋恭子さん

新潟県十日町市の関口芳史市長は18日、定例会見を開き、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」の「ふるさとチョイスアワード2021」において、越後妻有のごちそう家ごったく代表の福嶋恭子さんが「チョイス事業者部門大賞」を受賞したことを発表した。大賞の受賞は新潟県内初という。

市長会見の終了後、福嶋さんが同じ会場で取材に応じ、受賞したプロジェクトなどについて説明した。

プロジェクトは、「共同食品加工所を作り、チャレンジできる女性農業者を増やしたい!」。事業概要は、食品加工を通して女性農業者が活躍できる環境を整備するため、空き家を改修し、共同食品加工所を作るとともに加工所でできた商品を全国へ広めるもの。ふるさと納税を活用して地域産品の価値を高め、地域経済の活性化やまちの魅力づくりに貢献したことが高く評価された。

なお、ふるさとチョイスで実施したガバメントクラウドファンディングでは300万円の目標額に対し、約219万円の支援を獲得した。またこのプロジェクトは、十日町市ビジネスプランコンテスト「トオコン2019」でグランプリを受賞している。

加工所(兼 貯蔵庫)は、11月10日過ぎに完成し稼動する。本格稼動は12月中になり、干し芋を作ったり、規格外の芋を使ってスイーツを作ったりする。また、コロナ禍の動向を見極めつつ、生産者から農作物加工を受託する事業も行なっていく。生芋を1日あたり200キログラムほどの干し芋に加工することができるという。

今年設立し加工所の運営などを担うwomen farmers japan株式会社(ウーマンファーマーズジャパン)を福嶋さんと共同設立した佐藤可奈子さんが第一弾として干し芋の加工を始めるそうだ。

また農業に携わる女性(ワーキンググループであるウーマンファーマーズジャパンのメンバー)に、経営、販売なども含めたリーダーになるための学びの場「ウーマンファーマーズラボ」も提供していく。5年計画での独り立ちを考えていて、当初は農水省の交付金を活用して学びの支援を行っていくが、その後の2年間は会社がリーダーになるための支援していく。

ふるさとチョイスアワード2021は、「ふるさとチョイス」を運営する株式会社トラストバンクが主催し、全国各地の自治体がふるさと納税を活用した様々な取り組みの中から、地域の課題解決や地域 活性化などにつながった優良事例を表彰するもの。今回8回目で、今回の全国103自治体148事例の応募があり、今月16日、チョイスルーキー部門、、チョイス事業者部門、チョイス自治体職員部門、未来につながるまちづくり部門の4部門でそれぞれ大賞を選定した。

【関連サイト】
ウーマンファーマーズジャパン

「ふるさとチョイスアワード2021」特設サイト

福嶋恭子さん

(文・石塚健)

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