2022年のFIA-F2/FIA-F3のカレンダーが発表に。F2は最多の14大会28レースを実施へ

 10月15日(金)、2022年シーズンのFIA-F2とFIA-F3のカレンダーが発表された。今回の発表によれば、来年はF2が全14大会28レース、F3は全9大会18レースで争われるという。

 今季のF2とF3はそれぞれF1と併催で行われてきたものの、F3の最終戦が急きょ日程を変更してソチで行われた以外は、同じ週末に開催されることはなかった。両選手権のCEOを務めるブルーノ・ミシェルは、このフォーマットは効率的だったものの、F2とF3を別々の週末に開催することで次のレースまでに期間が空いてしまうという問題点があったと認めた。これを踏まえてスポーティングレギュレーションが変更になり、2022年はF1と併催で、両選手権とも1大会2レース制になることがすでに決まっている。

 来季のF2はF1の開幕戦と同様にサクヒールで開幕を迎え、ダブルヘッダーのジェッダに向かう。その後はバクーを含むヨーロッパラウンドを転戦し、サマーブレイク明けはスパ・フランコルシャン、ザントフォールト、モンツァの3連戦となる。その後9月末にソチに向かい、11月にアブダビで閉幕。この選手権が2017年にF2となって以降、14大会28レースというのは最多の開催数となる。

2021年FIA-F2第2戦モナコ 佐藤万璃音(トライデント)

 一方F3もサクヒールで開幕し、サマーブレイクまでにイモラ、バルセロナ、シルバーストン、シュピールベルグ、ブダペストの6大会を戦う。その後はスパ・フランコルシャン、ザントフォールトと連戦を経て、9月のモンツァが最終戦だ。

 今回発表されたカレンダーについて、ミシェルはF2、F3の公式サイトで以下のように述べた。

「14大会28レースという、F2史上最大のカレンダーをお届けできることを嬉しく思う。これは、F2をできるだけ多くのF1グランプリと併催したいという関係者の強い要望によるものだ」

「週末のレースプログラムにF2を加えることについて、多くのサーキットが興味を示している。だがコスト面の理由から、ラウンド数をこれ以上増やすことはできない。もちろんこのカレンダーによってチームの予算は増加するだろうが、彼らが追加のコストをなんとかやりくりできるように、我々はサポートするつもりだ」

「2022年のF3は、2021年に比べて2戦多くF1の週末に開催される。これによってF3のドライバーは今年以上にF1のコースでレースを行うことができるようになる」

2021年FIA-F3第2戦フランス 岩佐歩夢(ハイテックGP)

■FIA-F2 2022年カレンダー(2021年10月15日発表)

Round 日程 開催地

1 3月18〜20日 サクヒール(バーレーン)

2 3月25〜27日 ジェッダ(サウジアラビア)

3 4月22〜24日 イモラ(イタリア)

4 5月20〜22日 バルセロナ(スペイン)

5 5月27〜29日 モンテカルロ(モナコ)

6 6月10〜12日 バクー(アゼルバイジャン)

7 7月1〜3日 シルバーストン(イギリス)

8 7月8〜10日 シュピールベルグ(オーストリア)

9 7月29〜31日 ブダペスト(ハンガリー)

10 8月26〜28日 スパ・フランコルシャン(ベルギー)

11 9月2〜4日 ザントフォールト(オランダ)

12 9月9〜11日 モンツァ(イタリア)

13 9月23〜25日 ソチ(ロシア)

14 11月18〜20日 ヤス島(アブダビ/アラブ首長国連邦)

■FIA-F3 2022年カレンダー(2021年10月15日発表)

Round 日程 開催地

1 3月18〜20日 サクヒール(バーレーン)

2 4月22〜24日 イモラ(イタリア)

3 5月20〜22日 バルセロナ(スペイン)

4 7月1〜3日 シルバーストン(イギリス)

5 7月8〜10日 シュピールベルグ(オーストリア)

6 7月29〜31日 ブダペスト(ハンガリー)

7 8月26〜28日 スパ・フランコルシャン(ベルギー)

8 9月2〜4日 ザントフォールト(オランダ)

9 9月9〜11日 モンツァ(イタリア)

© 株式会社三栄