【新日本・G1】矢野通 石井との同門対決制し5勝 勝ち越しでKOPW保持者の面目保つ

着ていたTシャツを石井(左)の顔にかぶせ、抑え込む矢野(東スポWeb)

新日本プロレス18日横浜大会「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、矢野通(43)が石井智宏(45)とのCHAOS同門対決を制し5勝目を挙げた。

IWGPタッグ王座も獲得した盟友との公式戦は、互いに手の内を知り尽くした者同士の一進一退の攻防が続いた。珍しく真っ向勝負のエルボー合戦を展開した矢野は、石井のブレーンバスターを浴びながらも飛行機投げ、フロントスープレックスで応戦する。

硬軟自在な戦いぶりで幻惑した矢野は、あの手この手で急所攻撃を狙っている。垂直落下式ブレーンバスターを切り返すとついに急所蹴りをさく裂させ、そのまま逆さ丸め込みで3カウントを奪ってみせた。

2016年大会以来5年ぶりとなる勝ち越しでKOPW保持者としても面目躍如。試合後は「なんだあれ…仲間で良かった。石と戦ってるみたい。いや、岩と。いや大岩。いや、岩石と。いや、隕石だ隕石! 隕石と戦っているようだった。痛え、仲間で良かった」と激闘を繰り広げた石井をたたえていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社