【新日本・G1】鷹木は裕二郎の玉砕戦法に痛恨引き分けで敗退「言葉通り足を引っ張られたよ」

鷹木(右)は高橋裕二郎にを引っ張られ無念の両者リングアウト

新日本プロレス18日横浜大会「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(38)が高橋裕二郎(40)に痛恨の引き分けに持ち込まれ、優勝決定戦(21日、日本武道館)進出を逃した。

Aブロックは最終公式戦1試合を残して鷹木、飯伏幸太、KENTA、ザック・セイバーJr.の4選手が並ぶ大混戦。直接対決で飯伏とザックに敗れている鷹木は、裕二郎に勝利した上でその2人が引き分けに終われば単独突破という条件だ。とにかく勝つしかない一戦だったが、KENTAの決勝進出のためには鷹木が引き分け以下という条件も揃っているため、裕二郎もバレットクラブの一員として捨て身のファイトを展開してきた。

入場中にトぺ・スイシーダの奇襲を受けた鷹木は、MADE IN JAPANで主導権を握るもラスト・オブ・ザ・ドラゴンは決めきれない。場外乱闘に持ち込まれると、場外マット上へのピンプジュースを浴びてしまう。

ならばと場外デスバレーボムで形勢逆転に成功したが、ここでまさかの展開が待っていた。リングに戻ろうとしたところで、玉砕覚悟の裕二郎に足をつかまれてしまいカウント以内の帰還がかなわず。両者リングアウトに持ち込まれてしまった。

引き分けで痛恨の〝失点1〟となった鷹木は「言葉が出ないね。まさに言葉通り足を引っ張られたよ。横浜で裕二郎は鬼門だな。俺にとっては鬼門だな。横浜で裕二郎とは、二度とやりたくねえよ、チクショー!」と悔しがった。直後の試合でザックがタンガ・ロアに敗れ、唯一の生き残り条件だった〝四つ巴〟の可能性がなくなったことで、敗退が確定した。IWGP世界王者としてのG1制覇を狙った鷹木は無念の終戦となった。

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