【MLB】生活に困窮するマイナーリーガーの待遇が変わる? 各球団が傘下選手に住宅を提供へ

MLB30球団が傘下マイナーの選手に住居提供へ協議中と米報道【写真:Getty Images】

米「ESPN」が伝える「住居を提供することを各球団に要求する」

これまでにも過酷な環境でプレーをしていることが伝えられてきたマイナーリーグの選手たち。来季から少しばかり、その待遇が改善されることになりそうだ。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。

「ESPN」は「MLBは各球団に、2022年からマイナーリーグの選手に住居を提供することを要求する、関係者が伝える」との見出しでマイナーリーガーの待遇改善についてレポート。記事によると「選手や権利擁護団体からのプレッシャーが募る中、MLB機構は2022年からマイナーリーグ選手に住居を提供することを各球団に要求することになる」と伝えている。

生活にも困るほどと言われるマイナーリーグの選手たちの多くは1つの家に複数人が住み、ルームシェアするなどして、支出を抑えて生活している。記事では「6人の球団関係者がESPNに伝えたところによると、彼らは自球団の4つのマイナー傘下チームの選手たちに住居を提供する準備を始めている」とし、9月中旬に30球団のオーナーたちがマイナーリーガーに住居を提供する計画に全会一致で合意したと言及している。

現在、MLBの中で詳細を詰めている最中のようで、マイナーリーガーを支援する権利擁護団体などもソーシャルメディアを使用し「マイナーリーガーの置かれた環境に光を当てた」としている。

記事の中ではマイナーリーガー擁護団体の常任理事であり、元マイナーリーガーでもあるハリー・マリノ氏のコメントも紹介されており、同氏は「私たちは選手たちと話を始めて彼らが直面している問題について聞くと、シーズン中の住居を見つけること、またその費用を払うことがほぼ全ての選手の上位事項にきていました。結果として、その問題に取り組むことが私たちの最優先事項になりました。これはマイナーリーグの選手にとって歴史的な勝利です」と語り、待遇改善に向けた第一歩を喜んでいた。(Full-Count編集部)

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