ルーキー左腕・伊藤将司が窮地の虎を救う殊勲の9勝目 スアレスはセーブ王確定

再三のピンチをしのぎ9勝目を挙げた阪神・伊藤将司(東スポWeb)

阪神は18日の広島戦(甲子園)に2―1で辛勝。坂本、糸井の犠飛で挙げた2点を岩崎―スアレスによる継投策で守り切り、この日試合のなかった首位ヤクルトとのゲーム差を2・5に縮めた。守護神のスアレスが球団史上単独2位となる42セーブ目をマークし、セ・セーブ王を確定させた。

得点機を生かしきれないジリジリとした展開が続く中、ルーキー左腕が窮地の虎を救った。先発投手の伊藤将司投手(25)が広島打線を7回4安打無失点に封じ9勝目をマーク。四死球0と安定した制球力を軸に再三のピンチをしのぐ好投で白星を手にした。

「チームとしても負けることのできない試合だったが、自分は自分のピッチングをすることに集中した。ボールも低めに集めることができていた」と振り返った左腕は、球団新人としては2013年の藤浪以来となる2桁勝利にあと1勝と迫った。先制の犠飛で1点をプレゼントしてくれた女房役・坂本とのコンビネーションにも「相手打者の弱点など、コミュニケーションをとりながら配球してくれた」と好感触を口にした。

逆転でのCS出場に燃える広島を何とか下した矢野監督も「球のキレもコントロールも良さそうだった。ルーキーだけど経験豊富なピッチャー」と殊勲の左腕に最敬礼した。

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