スマホで勤怠管理 コムテックスが新システム 建設現場の待遇改善

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 システム開発のコムテックス(高岡市東中川町、後藤敏郎社長)は、建設作業員の工事現場への入退場情報をスマートフォンで管理するシステムを開発した。専用機器を使わずに勤怠をデータ化できるのが特長。国土交通省が構築した「建設キャリアアップシステム(CCUS)」と連携して就業履歴を蓄積することで、作業員のキャリア形成と待遇改善を後押しする。

 システムは「キャリアリンク」の名称で、10月から運用を始めた。作業員は建設現場に貼り出された番号に電話する「電話発信」か、専用アプリを起動して顔写真を撮る「顔認証」のいずれかの方法で入退場を記録する。記録はCCUSに送られる。

 建設業界を巡っては、作業員の実務経験が待遇に反映されにくいという課題がある。CCUSは待遇改善やキャリア形成に向け、技能・経験に関する情報を登録して業界全体で共有する仕組みで国交省が2019年に導入した。通常は登録した作業員に交付されるカードを現場に設置したカードリーダーにかざしてもらうことで、就業履歴のデータをCCUSに入力する。

 ただ、カードリーダーの費用などがネックとなっており、対象となる全国約330万人のうち登録済みは2割強にとどまる。

 同社は住宅メーカーの工程管理をサポートするシステムに強みを持ち、大手から地場の工務店まで約5万社で採用されている。新システムは国交省からCCUSの改善業務を受託し、昨年から開発してきた。スマホがあれば特別な機器を必要としないため、同社は「登録の拡大と建設業界の働き方改革につなげたい」(商品部)としている。

スマホで建設現場への入場を登録する作業員=高岡市内