ソフトバンク・長谷川 21日に引退試合…「あるかわからない」打席登場へ “全力仕上げ” 中

最後まで妥協を許さない男…ソフトバンク・長谷川(東スポWeb)

ソフトバンク・長谷川勇也外野手(36)の「引退セレモニー」が、本拠地最終戦となる21日の日本ハム戦(ペイペイ)に決まった。ただ、長谷川のプレーする姿を地元ファンが目に焼きつけられるかどうかは分からない。

今月上旬に身を引く覚悟を決めた長谷川は8日に球団から引退が発表された。ホークス一筋15年、多くのファンから愛された打撃職人の最後の雄姿となる「引退セレモニー」の正式発表が直前まで延びたのには、長谷川らしい流れがあった。

一部では19日のロッテ戦(ペイペイ)での実施もささやかれた。遠方から駆けつけるファンを思えば早い「告知」も望まれた。ただ、チームが5年連続日本一につながるCS進出の可能性を残す状況だ。19日のロッテ戦は言わずもがな、21日の日本ハム戦も望みある戦いの真っただ中である可能性がある。

球団によると、長谷川は状況次第で21日の試合出場を控える意向を示したという。すなわち、それは当日の出場がない場合があることを意味する。長谷川らしい「意志」をくんで、球団もチームのもろもろの状況と合わせ直前まで発表を控えていた。

9日の引退会見の後、長谷川はこう明かしていた。「最後、ファンの皆さんの前で打席に立てる時があるのなら中途半端にはしたくない。バチバチに仕上げて、最後の打席を迎えたい」。最後の打席は巡ってこないかもしれないが、同僚たちから絶大な支持と尊敬を集めてきた男はファーム施設のある筑後などで、これまでと変わらない殺気立った姿で練習を続けている。これも、らしい「最後」だ。

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