朝鮮国内の火力発電所が電力生産の効率を向上させるための対策を講じている。
水力発電と火力発電を二本柱として電力需要を満たすことが現在の政策方針となっている。朝鮮では石炭を燃料とする火力発電所が各地で運営されている。
国内最大規模の北倉火力発電連合企業所(平安南道)では、ボイラーの熱効率を引き上げる技術革新案を導入、複数の発電機の大補修を終えた。
酸素濃度分析による燃焼自動制御システムを完成させ、石炭の消費量を減らし、燃焼の効率を高められるようにしたという。
首都の電力生産を担う平壌火力発電所では、ボイラー密閉施工技術と新たな除塵技術をボイラーに導入して燃焼の効率を向上させた。
従来よりもタービンの効率を引き上げられる国産のタービン羽根を製作、設置して電力の安定的な増産を可能にしたという。
東平壌火力発電所、清川江火力発電所(平安南道)、順川火力発電所(同)でも発電設備の整備・補強、技術革新が行われている。