パドレス・タティスJr. 不安を抱える左肩の手術を受けない可能性大

パドレスが誇る若きスター遊撃手、フェルナンド・タティスJr.は今季少なくとも4度にわたって左肩を部分的に脱臼しており、2度の故障者リスト入りがあった。脱臼は回数を重ねるごとに再発の可能性が高まる傾向があると言われており、今オフ中に手術を受けるか注目されているが、その決断の日が迫っているようだ。複数の関係者が得た情報によると、タティスJr.は左肩の手術を回避したいと考えており、不安を抱える左肩の手術を受けない可能性が高まっているという。

もし手術を受けた場合、回復には5ヶ月を要するとみられており、タティスJr.がこれ以上決断を先延ばしにすると、来季の開幕に間に合わない可能性が出てくる。そんななかで、タティスJr.は左肩の手術について決断を迫られているが、「肩の調子はとてもいい。今の状態に安心しているよ」と左肩の状態に問題がないことを強調。シーズン中にも故障を防ぐために左肩の強化トレーニングに取り組んでいたが、今のところ、手術を受けるつもりはないようだ。

パドレスはここ数週間、定期的にタティスJr.と連絡を取り合い、手術を受けることのメリットについて説明しているという。ただし、最終的な決定権はタティスJr.にあるため、いくらパドレスが手術を受けさせたいと考えていても、タティスJr.が首を縦に振らない限り、手術が行われることはない。手術によってパフォーマンスにどんな影響が出るか不透明なため、タティスJr.はプレーを続けられる状態である限り、手術を受けたくないと考えているのかもしれない。

今年2月に14年3億4000万ドルの超大型契約を手にしたタティスJr.は、今季130試合に出場して打率.282、42本塁打、97打点、25盗塁、OPS.975をマーク。本塁打王のタイトルを獲得し、MVP候補にも挙げられている。まだ契約が13年も残っているため、パドレスは早めに手術を受けて左肩のリスクを解消しておきたいようだが、タティスJr.は左肩に不安を抱えたままで超大型契約に見合う活躍を続けることはできるのだろうか。

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