〝ゆづか姫〟新藤加菜氏が政治家の見抜き方伝授! ポスター詐欺、SNS〝にわか投稿〟に注意

新藤加菜氏(東スポWeb)

1日投開票の衆院選が19日、公示された。岸田文雄首相(64)率いる新内閣が今月4日に誕生してから、わずか2週間余りで始まった超短期決戦の行方はどうなるのか。京都大学大学院の藤井聡教授(53)、元自民党衆院議員の宮崎謙介氏(40)、政治活動家で、“ゆづか姫”こと新藤加菜氏(28)の3人に衆院選の注目点や候補者の見極め方などを聞いた。

1日投開票の衆院選が19日、公示された。岸田文雄首相(64)率いる新内閣が今月4日に誕生してから、わずか2週間余りで始まった超短期決戦の行方はどうなるのか。政治活動家で、“ゆづか姫”こと新藤加菜氏(28)に注目点や候補者の見極め方などを聞いた。

ネットでの選挙運動が解禁されて以降、候補者はSNSや動画での発信に力を入れているが、「ネットだけ見ていると、見誤りますよ」と言うのは“ゆづか姫”こと新藤氏だ。

新藤氏は高校生の時にニコ生配信主として活動。早大卒業後、一般企業勤務を経て、昨年の都議補選に立候補し、永田町で今年3月まで秘書として勤務していた。

「ネットばかり見ていると、自分の興味や支持するクラスター(集団)に囲まれ、政治に興味がある人ばかりと思いがちになる。永田町から離れて感じたのは、実際は政治も選挙もそこまで興味を持っていない人が、残念なことに大半で、政治に深くかかわっている人との間に認識の乖離(かいり)がある」

そのうえで新藤氏は、政治に頻繁に触れていない層やネットに慣れていない層に対しての選挙や、SNSの正しい見方を“トリセツ”する。

「政策も当然大事だが、その人がどんなことに興味があって、普段からどんな考え方をしているのかが一番大切だと考えます。ホームページは大体まとめられたキレイごとしか書いていない。SNSはプライベートも垣間見えて、人間性がイメージしやすい」

年配の政治家の場合、ツイッターよりもフェイスブックやインスタグラムの方が私的度は高い傾向にある。選挙前後の投稿だけでなく、半年ほど前からさかのぼってチェックした方がいいと説く。

「急に犬好きとかオタク趣味とか、とってつけたかのようなアピールをしている人は選挙用。にわかでしかないので簡単に信用できない」

街頭演説やポスターも足を運んでチェックすべきとし、「ポスターではイケメンだった議員が実際はあまりの別人で、誰か分からず驚いたことがある。もはや加工は当たり前だが、程度の問題はある。外見がすべてではないが、容姿の細かいところに本質が宿る。加工は女性候補よりも男性候補の方がむしろ多いように感じる」と、“ポスター詐欺”も人間性を見分けるポイントとした。

最後に新藤氏は「選挙は候補者が表現する場であり、有権者は自分の思いをぶつけられる。投票した候補が当選しなくても、投じた1票は数字として当選者も見るし、決して無駄にはならない。よく候補者を比較検討して、とにかく投票してほしい」と話した。

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