レッズ・カステヤーノスはオプトアウト濃厚 秋山にはチャンス?

今季リーグ2位の打率.249とOPS.759、同4位の786得点と222本塁打をマークしたレッズ打線だが、今オフは大きな戦力を失う可能性が高まっている。138試合に出場して打率.309、34本塁打、100打点、OPS.939の好成績をマークした主砲ニック・カステヤーノスがオプトアウト(契約破棄)濃厚とみられているのだ。カステヤーノスが抜ければ外野の1枠が空くため、3年契約のラストイヤーを迎える秋山翔吾にとってはレギュラー獲得の大きなチャンスとなるかもしれない。

今季のレッズは外野3枠に対してカステヤーノス、秋山、ジェシー・ウィンカー、ニック・センゼルという4人をどのように使い分けていくのかが注目されていたが、秋山はオープン戦で左ハムストリングを痛めて故障者リスト入り。オープン戦で好成績を残したタイラー・ネークインがマイナー契約から開幕ロースター入りを勝ち取り、センゼルを差し置いて正中堅手の座を獲得した。左翼ウィンカー、中堅ネークイン、右翼カステヤーノスで「強打の外野トリオ」が形成されたため、長打力に欠ける秋山は戦列復帰後もなかなか出場機会に恵まれなかった。

カステヤーノスは2020年1月に4年6400万ドルでレッズと契約。2020年シーズン終了後と2021年シーズン終了後にオプトアウトできる条項が盛り込まれていたが、昨季は自己ワーストの打率に終わったため、オプトアウトの権利を行使しなかった。今季はキャリアハイの成績を残したため、残り2年3400万ドルの契約よりも好条件のオファーを得られる可能性が高く、オプトアウトの権利を行使することが確実視されている。

秋山は来季が総額2100万ドルの3年契約のラストイヤー。今季は88試合に出場して打率.204、0本塁打、12打点、2盗塁、OPS.535に終わり、メジャー2年間の通算418打席で本塁打を1本も打つことができていない。カステヤーノス退団となれば、レギュラー獲得のチャンスが到来するが、そのためには打撃力の向上が必要不可欠だろう。

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