メーガン妃が妊娠中に受けた差別発言が〝白人特権〟の教材になった

メーガン妃(左)とヘンリー王子(ロイター)

メーガン妃が第1子を妊娠中、ある王族が生まれてくる子供の肌の色について差別的な発言をしたとされる問題を、ロンドンの中学校で白人特権について考える教材として使われていることが分かった。英紙サンデー・タイムズが伝えた。

問題とされた発言は今年3月の米CBSが放送した独占インタビューの中でヘンリー王子&メーガン妃が明かしたもの。

同紙によると、ロンドンにある私立セント・ダンスタン・カレッジという一貫校が道徳教育でこの問題を取り入れたもので、ほかにもBLM(黒人の命も大切)運動や「なぜ黒人のジェームズ・ボンドはいないのか」など人種問題についての授業を行っている。

同校のニコラス・ヒューイット校長はタイムズ紙に「私たちの白人コミュニティーにおいて、若い世代に罪悪感を植え付けるため白人特権とは何かを教えているわけではありません。彼らの人生で大切な問題の複雑性や感性について、人種とは何かということを通し、より良く理解してもらうためなのです」と説明した。

同校は白人特権の授業を13歳から始め、メーガン妃問題のほかにも英王室の在り方についても取り上げるという。

CBSのインタビューでメーガン妃は司会のオプラ・ウィンフリーに「(子供に)警護はつかず、称号も授与されないという話があり、同時に、生まれてきたら肌の色がどれほど黒くなるのかなどの会話があった」と明かした。

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