放置NG!【車の虫汚れをキレイに落とす洗車方法】キャンプにお出掛けした後の簡単お手入れ

自然いっぱいのキャンプに出掛けると、気になるのが車の虫汚れ。少し走っただけでも、気づけば車にびっしり虫が……なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。なかなか落ちず洗車が億劫になりがち。しかし実は、虫汚れをそのまま放置していると、車に取り返しのつかないダメージを与えてしまうこともあるんです!今回は、車の虫汚れを放置してはいけない理由と、キレイに落とす洗車方法についてご紹介します。

車の虫汚れを放置しない方が良い理由は? 落としにくくなり車の塗装にダメージも!

キャンプ等アウトドアでたっぷり遊び、陽が落ちた夜間に帰途についたり、山間部の高速道路を走って遠くのキャンプ場まで足を伸ばしたり……。

車に虫がつきやすい条件は、「林道」や「高速道路」などの走行で、特に夜間はヘッドライトの光に集まってくるため虫がつきやすくなります。

アウトドア好きなら、この条件を満たしてしまうことも多々あるはず。車の虫汚れを放置すると、どんなことが起きてしまうのでしょうか?

車の塗装にダメージを与える

車はかなり速いスピードで虫にぶつかるため、衝撃で虫の体液が ボディーに付着してしまいます。虫の体はタンパク質やリン酸などからできており、体液の成分はアルカリ性や酸性です。

この成分がボディーに付着したまま放置すると、酸化や劣化を起こし、塗装にダメージを与えてしまいます。変色してシミのようになったり、塗装表面が侵食されクレーター状になったりすることも。

こうなると自力で修復するのは難しくなってしまいます。

こびりついて取りにくくなる

付着したばかりの虫汚れは、まだ完全に乾いておらず比較的簡単に取り除けます。しかし時間が経つにつれて虫の死骸は硬化し、車にこびりついて取りにくくなります。

硬くなると無理にこすって取り除こうとしてもうまく剥がれず、細かな傷を作ってしまうこともあります。重大なダメージが及ぶ前に、早いうちに虫を除去することが大切です。

しつこい虫汚れを落とすには? たっぷりの泡で洗車&お湯できれいさっぱり!

筆者撮影

普段から田舎道を運転している筆者の愛車は、常に虫まみれ。「そのうち雨が降って洗い流してくれるでしょ」とのんきに考えており、洗車も年に数回レベルでしか行っていませんでした。

しかし虫汚れの恐ろしさを知って、徹底的に取り除こうと決意。

虫汚れを落とす方法は、大きく以下の2つあります。

・たっぷりの泡で洗車する

・お湯で落とす

「もう手遅れかも……」と不安になりつつ、筆者が実践してみました!

【実践①】虫汚れの洗車に必要な基本アイテムと作業手順を紹介 付着して日が浅い場合は簡単に落とせる

まず現状を確認すると、いつ付着したかも分からない虫汚れがびっしり。ちなみに前回洗車したのは、恥ずかしながら半年前くらいです……。

筆者撮影

洗車に必要な基本アイテムは、以下のとおりです。

筆者撮影

・バケツ
・カーシャンプー
・スポンジ
・拭き取り用クロス

次に、筆者が実践した作業手順を紹介します。

〈手順1〉

バケツにカーシャンプーを、キャップ4杯分入れます。(分量はカーシャンプーの説明に従ってください)

◎ポイント:ホースから勢いよく水を流し込むと、あっという間に泡立ちます。

筆者撮影(写真2点共)

〈手順2〉

車全体を水で流します。

筆者撮影

虫に水を含ませることで柔らかくなり落としやすくなるので、虫汚れが酷い箇所は重点的に流しましょう。

〈手順3〉

スポンジにカーシャンプをつけて、たっぷりの泡と共に優しく洗います。

◎ポイント:強く擦ると硬くなった虫の死骸がボディを傷つけてしまうことがあるので、とにかく優しく洗うことが大切です。

筆者撮影

再び水で流し、確認してみます。

付着して日が浅い虫汚れは落ちているようです。この時点できれいになった方は、拭き取り用クロスで水気を拭き取って完了です!

筆者の愛車はまだ虫汚れが残っているので、次の手を試すことに。(詳細は次項)

やはり半年放置した汚れはしぶとい!早めに落とすに越したことはないと痛感しました。

【実践②】ガンコな虫汚れにはお湯&カーシャンプーを浸したキッチンペーパーで〝パック〟がおすすめ

時間が経って硬化した虫の死骸は、お湯で柔らかくすると落ちやすくなります。

ただしバンパーなどの樹脂系パーツは、熱すぎるお湯をかけると熱で変形してしまう可能性もあるため注意が必要です。45度以上〜70度くらいのお湯がおすすめです。

筆者が実践した作業手順を紹介します。

筆者撮影

〈手順1〉

我が家の外の水道はお湯が出せないため、ポットで70度のお湯を用意。虫汚れの酷い箇所にかけていきます。

筆者撮影

〈手順2〉

さらに、カーシャンプーを浸したキッチンペーパーを乗せてパック。その上から再度お湯をかけました。

筆者撮影

〈手順3〉

5分ほど放置し、スポンジで洗っていきます。

赤丸で囲った部分が、お湯で洗った箇所。通常の洗車では落ちなかった虫汚れが、きれいに落ちました!

まだ洗っていない箇所と比較すると、しつこい虫汚れがきれいに落ちていることが分かります。

筆者撮影

〈手順4〉

同じ要領でどんどん汚れを落とし、最後に水で流します。拭き取り用クロスで水気を拭き取って完了です!

最初の状態からは想像もできないほど、虫汚れがすっきり落ちてきれいになりました。

心配していた塗装へのダメージも、素人が見たところではひとまずセーフだったようでひと安心です!

筆者は使用しませんでしたが、専用の虫取りクリーナーを使う手もあります。洗車でもお湯でも落ちない手強い汚れにおすすめです。

キャンプ後は早めの対処で愛車へのダメージを軽減!しぶとい虫汚れはお湯&カーシャンプーパック

今回は、車の虫汚れを放置してはいけない理由と、キレイに落とす洗車方法についてご紹介しました。アウトドア好きなドライバーさんですと、避けては通れない車の虫汚れ。愛車を守るためには、面倒でも早めの対処が重要です。

筆者はギリギリセーフでしたが、「あのまま放置していたら見るも無残な姿になっていたかも」と思うとゾッとします……。付着したばかりなら水で洗い流すか、ガソリンスタンドの洗車機でも落とせることが多いですが、時間が経った虫汚れはお湯&ご紹介したカーシャンプーパックで洗車を試してみてください。虫汚れの度合いに合わせた対処で、きれいな愛車を保ちましょう!

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