【バレーボール】攻守の安定感が光り、難敵相手に快勝!/秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 vs亜細亜大学 

2021年10月17日(日)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦

慶大×亜細亜大

@亜細亜大学体育館

慶大	セット	亜細亜大
23	1	25
25	2	14
25	3	14
25	4	19
ポジション	背番号	名前(学部学年・出身校)
S	29	高倉真古都(商3・慶應)
WS	23	小出捺暉(環4・駿台学園)
MB	9	降小雨(商3・慶應)
OP	2	松本喜輝(環2・九州産業)
WS	6	島田航希(経2・慶應)
MB	8	芳賀祐介(環1・札幌北)
Li	7	永田将吾(総4・高松)
途中出場	12	内田克弥(環1・松江高専)
3	渡邊大昭(商1・慶應)
15	加藤靖丈(商4・慶應)
5	宮川郁真(総4・松本県ヶ丘)

第1セット。序盤はお互いにサイドアウトを取り合う展開が続く。中盤以降セッターの高倉真古都(商3・慶應)の巧みなトスワークから、小出、松本が得点を積み重ねる。しかし、終盤流れに乗った相手の攻撃を止められず、23-25と第1セットを奪われてしまう。

続く第2セット。小出が相手のブロックをかわすスパイクなど堅実に得点。相手のミスも重なり、序盤からリードを掴む。その後も、島田航希(商2・慶應)、永田将吾(総4・高松)を中心とした安定した守備から攻撃に繋げ、25-14と大差でこのセットを取り、ゲームを振り出しに戻す。

攻守の要として活躍するOH島田

このままの勢いを維持したい第3セット。しかし、相手も慶大の攻撃に対応し始め、序盤こそ競り合う展開に。しかし降小雨(商3・慶應)や芳賀のクイックや小出のバックアタックなどで相手に的を絞らせず、試合のペースを掴む。終盤、ピンチブロッカーとしてコートには入った加藤靖丈(商4・慶應)の活躍もあり、第3セットをものにした。

第4セットは、新戦力の芳賀が躍動した。中盤、芳賀の高さを活かしたブロックで相手の攻撃を完全にシャットアウト。また途中出場した渡邊大昭(商1・慶應)がバックアタックを決めるなど1年生の活躍にチームも流れに乗る。最後は松本がスパイクを決め、セットカウント3-1で勝利となった。

今年から星谷監督がチームを率いる

試合後、今季から監督に就任した星谷健太郎監督は「全員が目の前のことにとにかく全力で取り組めたことが一番よかった」と振り返った。これで開幕から7連勝となった慶大。副将を務める永田は「来週が山場だと思うので、1週間いい準備をして臨みたい」と意気込んだ。目指すのは全勝優勝、1部復帰だ。これからの慶大の戦いに期待したい。

(記事・写真:持丸嘉昭)

以下、コメント

星谷健太郎監督

――今日の試合を振り返って

まず亜細亜大学さんと、会場含めて、こうやって試合が出来ることが嬉しかったですし、いい試合をさせてもらえたので非常によかったかなと思います。そのうえでみんなプレー1個1個結果は出るものだけども、結果じゃなくて、全員が目の前のことにとにかく全力で取り組めたことが一番よかったです。

――1年生から4年生までコートに入っていますが、チームの雰囲気は

正直言うと学年はあんまり意識してみてなくて、それぞれの得意な所、武器っていうのがあるなかで、学年問わず発揮してくれたらなといつも思っています。そういう意味では学年というフィルターなしに一人一人がやってくれてるのは非常にいいことかなと思います。

――最後のセットは芳賀選手が活躍していました。試合中も話をする場面がありましたが

彼は非常にいいポテンシャルがあるなかで、勝呂と2人で試合に出たり出なかったりというなかで、何が自分として出来るのかっていうのをもがきながら、日々の練習で取り組んでくれていたと思うんですけど、やっぱり彼の武器っていうのは、高さ、高さのあるブロックだと私は思っているので、それを本人にも伝えて、本人もそれを意識した上で練習しているんだけれども、なかなか試合のなかで発揮できないというのが続いていたなかで、1個1個起きたことに対して、こうやった方がいいんじゃないかという話をして、試合のなかで成長してくれたことが本当に嬉しかったですし、結果に出たってことが本当に嬉しかったです。まぁそれも彼が意識しているからこそだと思うので、それは彼の努力を称えたいなと思います。

――前半戦の総括

結果として全勝できているので満足いく結果ではありますが、プレーの中身を見た時にまだまだ出来ることはたくさんあるかなと思っています。それを1つ1つ突き詰めて、今後前半と同じ戦い方ができるかっていうと、途中で怪我人が出る可能性もあるし、体調不良になる可能性もあるし、そもそも試合が中止になるということもあるので、そこは今までの結果に囚われずに、繰り返しにはなりますけど、今できることを全力でやるということはぶらさずに勝ち続けていけたらなと思います

――最後に今年のチームの武器と意気込みをお願いします

今年のチームの武器は、プレー面で言うと「サーブ」と「ブロック」だと思っています。プレー以外の所でいうと、チームの1人1人がチームのためにやるという「団結力」、そこが武器かなと思っています。もちろん目標は2部優勝ですけど、自分たちのパフォーマンス、持っているモノが最大限出せるようにということ。それで見てくれている人に少しでもエネルギーが届いてくれたら嬉しいなと思って私はやりますし、選手たちもやってくれると思うので、結果に囚われずにやりたいと思います、引き続き応援のほどよろしくお願いします。

小出捺暉主将(環4・駿台学園)

――今日の試合を振り返って

1セット目取られて、(気持ち的に)今までだったら落ちてしまったところで、切り替えて1本1本に集中していこうと出来たのがよかったかなと思います。

――ここまで攻撃面、守備面について

まず守備に関しては、対相手という所で毎回違う形になると思うんですけど、そのなかでもしっかり話し合って、どういう時にどこに入るみたいなのを常に話し合いながら、相手の打ってくる先にだんだん入れるようになってくるっていう所を詰めてこれてよかったです。

攻撃面に関しては、最初の頃は合わない所とかもあったんですけど、だんだんチームの中で意思疎通ができてきて、合うようになってきたかなと思います

――チームの雰囲気は

雰囲気はすごいいいと思っています。学年関係なくみんな仲がいいので、決まった時に盛り上げたりとか、苦しい場面でもしっかり声出してくれる人とかもいるので、そういった面で、日常生活も含めていい雰囲気でできていると思います。

――今後への意気込み

全勝して1部昇格できるように頑張ります!

永田将吾副将(総4・高松)

――今日の試合を振り返って

しっかり3-1で勝つことができてよかったです。

――今日の試合含めここまでの守備面について

レセプションに関してはまだまだかなと思う部分が、自分としてもチームとしてもあって。今日も実際新しいタイプのサーブも結構多かったので、乱れてしまうこともありましたし、それが原因でブレイク取られているところのもあるので、傷自体は最小限に抑えられているとは思うんですけど、今後もっと強いチームとやるってことになった時に、そういう小さい傷口が広がっていくと思うので、そこは防ぎたいなと思っています。

ディグに関しては、ブロックが今年のチームは良いので、そこの脇を抜けてきたボールであったり、ワンタッチのボールだとかが、今日はよく上がっていたと思いますし、(今後も)攻撃につなげやすいボールをつくっていきたいなと思います。

――チームの雰囲気は

今日は1試合通していい雰囲気で試合出来たと思いますし、今までは降であったり、上級生がもっといい雰囲気でやろうって声を出すことが多かったんですけど、松本もそうですし、島田も本当にいい声を出していて、チームとしてもやりやすい雰囲気だったと思います。

――今後への意気込み

まず来週が山場だと思うので、1週間いい準備をして臨みたいなと思いますし、それが出来れば勝ち切る力はあると思うので、そこはしっかり副将としても、リベロとしてもまとめていきたいなと思います。

濱本健斗(商4・慶應)

――今日の試合を振り返って

1セット目を落としてしまったんですけど、やってるバレーとしては間違ったことはしていなかったので、落ち込むことなく、自分たちのやるべきバレーっていうものをタイムアウト中に振り返ったりして、そのあとのセットで相手を圧倒できたので、非常に価値のあるゲームだったかなと思います。

――守備の安定感あるように感じました。アナリストから見たチームは

レセプションなども昨年改善されていると思うんですけど、それ以上にラリー中のつなぎ、数値化できない部分が改善されたなと思っています。目標であるブロックフォローを落とさないことや、そういったことをお互い指摘し合うことで、セカンドチャンスをずっと作りあげて、常に自分たちのバレーができるような、やっぱりこのチームは高さがないので、守備が基礎の基礎の部分なので、そこは崩さないようにやっていきたいです。

――1、2年生が活躍しました

そうですね。1、2年生のフレッシュな力で、特に1年生は、今日は芳賀が出てくれて、非常にいい活躍をしてくれて、4年生ながら頼もしいなという部分は非常にあります。やっぱり4年生としても彼らが全力伸び伸びバレー出来る環境を作るために、声掛けであったり、そういった部分でしっかりやっていこうと話していたので、それが少しは出来ていたのではないかなと思います。これからも伸び伸びミスを気にせずやってほしいと思います。

――今後への意気込み

あと4試合、特に来週厳しい戦いになると思うんですけど、春リーグでバレー出来なかった分、2年前に2部に落ちた分の悔しさっていうのを全てぶつけて、最後のシーズン戦い抜いて、絶対に1部昇格したいと思います。

島田航希(商2・慶應)

――今日の試合を振り返って

(亜細亜大に対して)練習試合でセット落としたりしていて、苦手意識があって緊張してしまっていて、1セット目はあんまりいいプレー出せなかったんですけど、2セット目からは会場とか雰囲気とかにも慣れてきて、いつも通りの自分のプレーが出せたと思います。

――自身のプレーに関して

自分はレシーブを主体的にするというポジションで出ているので、レシーブの意識というのは自分のなかでも強くて、それが崩れてしまうと自分が出ている意味がなくなってしまうので、レシーブには重きを置いて戦ってきました。

――チームの雰囲気は

全学年通して仲が良くて、先輩とも後輩とも仲がいいチームだと思うので、それが慶應の強みだと思います。

――今後への意気込み

やっぱり後半4試合はどんどん相手が強くなっていくので、自分たちも試合のなかで成長していけるという、臨機応変に対応するプレーが必要になってくるので、次の試合もしっかり勝って、全勝優勝できたらと思います。

芳賀祐介(環1・札幌北)

――今日の試合を振り返って

今まで自分は1年生で、これまでの試合にも出させてもらってはいたんですけど、練習で指摘されたこととか、言われたことを実現できていなくて、今日やっとチームにプラスになるプレーが出来て、本当に先輩たちに感謝だなという気持ちです。

――大学バレーに対して

自分はそんなに強い中学とか高校ではなかったので、(大学は)レベル高くて、意識も高くなりますし、いい刺激になります。これからも頑張っていきたいです。

――1年生としてチームを盛り上げていました。チームの雰囲気は

4年生から1年生までみんな仲良くて、風通しがいいというか、1年生が4年生に指摘したりとかできる雰囲気で、すごいいいバレーをできているので。そういう意味では3、4年生が作ってくれている雰囲気に感謝だなという感じです。

――今後への意気込み

まずは自分のできることをしっかりやりたいと思います。自分の力以上を出そうとするのではなくて、着実に自分の出来ることを1歩1歩やっていこうと思います。

© 慶應スポーツ新聞会